お盆の時期には全国から高校ラグビー部が集う長野県は菅平高原。
8月9日(水)には國學院久我山高校と石見智翠館高校が練習試合を行い、國學院久我山高校が1トライ差で勝利を収めた。
試合内容
最初の攻撃は石見智翠館。
高校日本代表候補・ 加島優陽選手の50:22から敵陣22m内でマイボールラインアウトのチャンスを得たが、モールからのサイドアタックでスローフォワードの反則を取られ先制の機会を逃す。
しかし、試合序盤を敵陣でプレーした石見智翠館。
グラウンド上の選手たちからも「今日調子良いな!」と明るい声が飛んだ。
対する國學院久我山は、敵陣でのファーストアタックで取り切る。
ラインアウトモールからFWを当て、中央に寄りながら前進すると、SO齋藤航選手がショートサイドへ鋭いフラットパスを放れば大外でトライ。
國學院久我山が7点を先制した。
続く得点も、國學院久我山。
相手のペナルティで再びプレーエリアを敵陣深くへと前進させれば、またしてもラインアウトモールからショートサイド勝負で3番がトライ。
リードを14点に広げ、前半を折り返す。
陣地を入れ替えた後半、最初に勢いを掴んだのは石見智翠館だった。
またしても加島選手が50:22を決めると、今度こそラインアウトモールを一発で押し切り、7点を返す。
「よっしゃー!」と雄叫びが上がった。
國學院久我山にとっては、相手に流れが渡ってしまいそうな場面。
だから、ピッチに立つ15人でもう一度エンジンをかけ直す。
「落ちたらいつもと一緒、変わっている所を見せよう」と発したのは、高校日本代表候補の山﨑周平選手だった。
しかしキックの冴える石見智翠館は、またしても50:22からラインアウトモールを押し込む。
14-14、ついに同点に追いついた。
このまま同点で終わるかと思われた試合終了間際、最後のチャンスを手にしたのは國學院久我山。
石見智翠館のハイタックルから敵陣深くでのラインアウトを獲得すると、逆サイドへ開く。大外へのキックパスから、ウイングが回り込んでトライ。
19-14、國學院久我山が1トライ差で勝利を収めた。