B8シード:熊谷工業
監督:橋本大介
主将:佐藤陽翔(3年、FL)
グラウンドで発する声に、ぜひ耳を傾けてほしい。一声で「彼がキャプテン」だと分かるほど、類い稀なキャプテンシーの持ち主である。
しかしある意味、『キャプテンシー』は熊谷工業主将が有する伝統でもある。
「先輩方が築いてきた歴史がある。久しぶりに花園を決めて、暴れてきたい。」
粉骨砕身、花園だけをターゲットに置く。
今年の軌跡
新人戦、関東予選と前半でゲームを手放す試合が続いた。後半に復調するが、スタートからやりきれない。
佐藤キャプテンは、その理由を「公式戦になると、みんなどこか緊張してしまう」と説く。
だが、夏に強い熊谷工業。しっかりと仕上げる。
3つのクールに分け、それぞれにテーマを設定。小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけながら秋を迎えた。
課題だった『ゴール前で取り切る』ことは、菅平を経て焦らずフェーズを重ねられるようになった。あとは、大一番でそれを発揮するのみ。
流れを掴むまでは、落ち着いて。一度リズムに乗ったら、とことん勢いに乗る。緩急つけたゲームメイクで、第8シードからの下剋上を狙う。
注目プレイヤー
澁澤歩夢(2年、No.8)
中学時代はセンター。高校1年生ではスタンドオフ。10㎏近く増量し、今年の春からNo.8にコンバートした。プレイスキッカーを担うが、その理由はかつてのバックス経験から。
ボールキャリーはめっぽう力強い。だがNo.8歴の浅さからか、ゴール前での判断が裏目に出ることが玉に瑕。その不完全さが見る者にワクワク感をもたらす、と理解する。
今季の主な試合結果
◆新人戦
7位
川越東、2年連続の新人戦制覇も「まだ土俵に立っただけ」|令和4年度 埼玉県高等学校ラグビーフットボール新人大会 決勝・順位戦│&rugby (andrugby.com)
◆関東大会埼玉県予選
準々決勝敗退
昌平、熊谷工業を下し勝負のベスト4入り|第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会 埼玉県予選・準々決勝│&rugby (andrugby.com)
◆国民体育大会 埼玉県予選
4位
◆7人制大会埼玉県予選
予選プール敗退