9月9日(土)に開幕した関東大学ラグビー。ともに埼玉県に本拠地を構える立正大学と東洋大学は、16日(土)に熊谷ラグビー場で相まみえた。
試合概要
関東大学ラグビー リーグ戦1部 第2週
【対戦カード】
立正大学×東洋大学
【日時】
2023年9月16日(土)12:30キックオフ
【場所】
熊谷ラグビー場
試合結果
立正大学 21 – 40 東洋大学
試合開始直後から取って取られての展開が続いた埼玉ダービー。
先制は、熊谷市にグラウンドを構える立正。14番ハインリッヒ・フルックス選手がトライを決めると、コンバージョンゴールを蹴るはゲームキャプテンの10番・キニ・ヴェイタタ選手。前半3分、スコアボードを7に動かした。
対する東洋は、前半7分。13番モリース・マークス選手のトライで5点を返せば、11番・杉本海斗バイスキャプテンのコンバージョンゴールで2点を追加する。東洋は、本拠地のある川越市で全員が寮生活を送っている。
その後も立正、東洋の順で1トライずつを重ねた前半22分、ラインアウトからモールを仕掛けたのは東洋。
14-19、ついに東洋がこの試合初めてポイントリーダーの座についた。
後半は東洋が勢いそのままに、2本連続でトライを決める。
左サイドで1年生CTB浅尾至音選手が抜けると、最後に押し込んだのは6番タニエラ・ヴェア選手。キャプテン自ら、リズムを生んだ。
続く攻撃では、この日好調だったスクラムでペナルティを奪うと、ラインアウトモールで一気にゴール前へと迫る。ラックからボールを開けば、12番・浅尾選手が縦に飛び込んだ。
14-33、ハーフタイムを挟んでの4連続トライで、東洋の19点リードへと変わった。
思ったようにスクラムが組めなかった立正は、FW1列を順に交代する。すると後半20分過ぎ、ようやくスクラムでペナルティを獲得すると、敵陣5mからのラインアウトで飛び込んだ4番・八木崇太選手がトライを決める。21-33と12点差まで迫った。
潮目が変わった立正は、スクラムで2連続ペナルティを得る。試合終了間際、突破口を開いたのは、ゲームキャプテンのヴェイタタ選手。縦への力強いボールキャリーで、一気にゴール前へと陣地を進めた。
逆転までは難しい時間帯。だが、あと1トライできれば7点差以内の敗戦による勝ち点1は手にすることができる。希望を繋いだが、しかし続くラックでの細かなミスが勝ち点1から遠ざけた。
東洋20番・金井悠隼選手(1年生)がジャッカルに成功する。
FWの奮起に声を上げたのは、東洋の4年生フルバック・石本拓巳選手。
「バックスで取り切ろう!」
それまでのトライ数は、立正3に対して東洋5。あと1つ東洋がトライを取り切れば、勝利による勝ち点4に加え、トライ数差でのボーナスポイント1も追加することができる。
覚悟が決まった選手たちは、キック戦からマイボールラインアウトを獲得すると、フォワードがアドバンテージを得た。
バックスに展開すると細かなテンポでボールを繋ぎ、最後はバイスキャプテンの11番・杉本選手が左の大外を駆け抜ける。
「FWがうまくアドバンテージを取ってくれたおかげで、ボールを繋いだ1年生たちのチャレンジ精神が良い方向に向かった。だからこそ最後自分の最後のトライに繋がったんだと思います。チームで取れた良いトライでした。(杉本選手)」
21-40。ボーナスポイントとなる6トライ目を決めた東洋が、2連勝を飾った。