隣の学校との対戦だからこそ、リスペクトして、全力で。|熊谷×熊谷農業|第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選 2回戦

試合概要

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選 2回戦

【対戦カード】
熊谷高校×熊谷農業高校

【日時】
2023年9月24日(日)13:10キックオフ

【場所】
熊谷工業高校グラウンド

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試合内容

熊谷:黒ジャージー、熊谷農業:白黒ジャージー

熊谷高校 126 – 0 熊谷農業高校

熊谷高校と熊谷農業高校は、道路を挟んだ隣に位置する。

何度か合同練習も経験した間柄。だからこそ第5シードの熊谷高校ラグビー部は、リスペクトを持って全力で挑んだ。

夏、負傷していた熊谷高校・松本賢志郎キャプテンは、この日がファーストジャージーの復帰戦。

幾人かのキープレイヤーを欠いてはいたが、それでも取り切る強さを見せた。

危なげなく3回戦へと勝ち上がると、松本キャプテンは隣校・熊谷農業高校ラグビー部へ誓った。

「自分たちが出し切れたのは、熊谷農業さんが全力でぶつかって来てくれたから。思いを背負って、必ず花園へ行きます。」

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最後のノーサイド ~熊谷農業

何度もトライを取られた。

何度もタックルに入ったが、何度も交わされた。

悔しかった。

だから、被トライを浴びた後、ようやく自陣インゴールにたどり着いたとある選手は、感情を抑えることができなくなる。その場でしゃがみ込み、涙を流した。

「タックルが全然できない、って悔しかったみたいです。」

涙を零す選手のもとに駆け寄ったのは、水梨実士キャプテン。彼の感情を代弁する。

「本人はそう言っていたけど、そんなことなくて。ちゃんとタックルに入れていました。」

気付けば、悔し涙を流す選手の周りには多くの仲間が集まっていた。試合中にも関わらず。

仲間を想う。それこそが、彼らが3年間、ラグビーに打ち込んできた確かな証拠であった。

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SIDE STORY ~試合を終えて

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