試合概要
第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦
【対戦カード】
若狭東・敦賀工業(福井・初出場)× 目黒学院高等学校(東京第2・4大会連続22回目)
【日時】
2023年12月27日(水)12:00キックオフ
【場所】
花園第3グラウンド
試合結果
若狭東・敦賀工業 7 – 62 目黒学院
若狭東・敦賀工業
『いけいけヒガシ!いけいけツルガ!』と、2校の愛称が交互に聞こえる応援歌。
福井県代表の若狭東・敦賀工業は、大会史上初めて、合同チームとして花園の舞台に立った。
セットプレーから簡単にトライを許す場面もあった。
フィジカル差を受けるシーンだってあった。
だが、選手たちの士気は落ちない。
「ガチ、それだけや!」「おっしゃ!」
「1ヶ月練習してきたこと出そう!」「おっしゃ!」と、円陣で声が飛ぶ。
念願のファーストトライは前半15分。
相手のペナルティからエリアを前進させると、敵陣5mでマイボールラインアウトを獲得。モールを組み、崩れた所FWで押し込めば、最後は8番・清水大和選手(若狭東)がトライを決めた。
「嬉しかった。勝てると思った。(敦賀工業・浜野悠人選手)」
ベンチから見守っていた浜野選手(25番、後半16分に出場)は、トライシーンをそう振り返った。
キャプテン・若泉裕太選手(若狭東、3番)は言う。
「自分たちの1年間の頑張りを出せなかった。悔いが残ります。」
試合後、タッチライン際で長くお辞儀をした選手たち。多くの観客は、最後まで拍手を送った。
目黒学院
目黒学院は、決めるべき人がフィニッシャーとなりトライを重ねる。
前後半あわせて10トライ。
だが、試合後の選手たちの表情は冴えなかった。
「60分間、自分たちのやるべきことをやり通せなかった。課題が残る試合だった」と話すは、LO中村つぐ希キャプテン。
ペナルティがかさんだ時間帯には、ラインアウトからのFW戦でトライを許した。
「花園で勝ち上がっていく上で、ミスが多すぎる。ペナルティが多すぎる。これではまだまだ上に行けません。次戦までに修正して、もう一度目黒のラグビーをちゃんとできるようにしたいと思います。(中村キャプテン)」
2回戦の相手は静岡聖光に決まった。
花園では修正力が結果に直結する。次戦までに、必ずや目黒のラグビーを取り戻す。
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この日2トライは1年生のNo.8ロケティ・ブルースネオル選手。
前半18分にはボールを拾い上げそのままトライまで持ち込む、判断力と瞬間の加速力を見せた。
「たくさんの強いチームと戦えることを楽しみにやってきました。チームがベスト8に進めるようなプレーすることが僕自身の目標です。」