決勝戦は2年連続、川越東×昌平に|令和5年度 埼玉県高等学校ラグビーフットボール新人大会・準決勝

【コンソレーション1】慶應志木×浦和

慶應志木 11 – 23 浦和

慶應志木:黒黄ジャージー、浦和:紺ジャージー
浦和の先制PGを皮切りにゲームは動く。
前半19分に後半4分、9分と浦和のFWがボールを持ち前に出れば、トライ。
慶應志木は後半30分、相手のミスを逃さずトライを奪ったが、ここでノーサイド。
浦和が一度もリードを明け渡すことなく、5位決定戦へと駒を進めた。
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慶應志木

怪我や体調不良者が相次ぎ、レギュラーメンバーの3分の2を欠いていた慶應志木。

登録メンバーは25人に満たず、19人。

だからこの結果は「想定通り」と、指揮を執る竹井章部長は言った。

「デカい選手に速い選手。彼らが戻ってくると、また違ったラグビーになります。」

2か月で体重が5㎏増量したという187cmのロックに、80kg台の1年生プロップ。新1年生にも、他種目を経験した選手が入りそうだ。

春休みには、系列校ら日頃から練習試合を組んでいる学校と『裏選抜』を企画中。

2年連続の関東大会出場を目指し、着々とチームの強化を進める。

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浦和

この試合ひと際異彩を放ったのは、身長189㎝体重100kgの4番・山﨑太雅選手。

年末、日本ラグビーフットボール協会が主催する2023年度第4回TID(Talent Identification=人材発掘・育成)キャンプ(Bigman&Fastman Camp)に呼ばれ、3日間の指導を受けた。

Bigman&Fastman Campとは、体格や身体能力に優れた高校生世代の選手に焦点を当て、有能なタレントを確実に優秀なタレントへ育成することを狙いとして実施するもの。

この日、その成果がしかと表れる。

相手ボールラインアウトを難なくスティールし、フィールドではバックローに近い動きで幾度もボールキャリアーとなった。


試合終了間際、足をつった仲間には手を叩いて「あと2分!」とリーダーシップを発揮した

小学1年生からバスケットボールに打ち込み、浦和高校入学と同時にラグビーへ転向した。

2年間で身長はおよそ2㎝、体重は15kg増加。「体重はあと5kg増やしたい」とトレーニングに励む。

「正直バスケでは、どこまでいけるか先が見えていた。高校に入ったら別のスポーツを、と考えていたところ、YouTubeで浦和高校が前回花園に出場した2019年の試合を見て、格好良いなと思った。今はラグビーがめちゃくちゃ楽しいです。頭を使って相手の考えの裏を読むことに楽しみを感じます。」

今年はバイスキャプテンを務め、FWをまとめる立場となった。

「浦和高校で花園に出たい。帝京大学の青木恵斗選手のようなプレイヤーを目指しています。」

謙虚に、ひたむきにを合言葉に、浦和高校らしくチームを作り上げる。

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