大久保直弥HC コメント
ワールドラグビー U20トロフィーに向け、自分たちの強みを見出さなければいけない。
(フル代表同様の代表資格が適用される)ルール上、日本人中心の選手なので。とにかく自分たちの自信や拠り所は、と考えると結束力をもって戦えるセットピース(が鍵)。今回初めて、リーグワンの各チームが我々の目標に対して共感をし、胸を貸してくれたことが有難い。
2月・3月は大学(での授業や練習)がない。今までこの期間を強化に使っていなかったことに疑問があった。FWを仕上げるには時間がかかる。であれば、と今回、リコーブラックラムズ東京さんが環境を提供してくれた。(施設内の一部屋で)雑魚寝なのですが、そういうのも含めてFWらしくていいかな、と思います。こういう環境になれば話さざるを得ないし、こういう経験こそ(自身の)体験的にも後になってものすごい印象に残っている。
――FWの選手については、このメンバーの中から絞っていくイメージになるか
候補選手なので、この中から生き残った選手がトロフィーに行く形が理想。だがそれまでに格上との試合を10試合近く予定している。かなり激しい競争になるのではと予想している。
プラスして、これはエディー(ジョーンズ日本代表HC)とも話しているが、2年後のシーズンを考えた時に現高校3年生、来月高校日本代表に行く選手から3・4人追加したい。4月以降、彼らが大学に入学してからもう一回ミックスしていくつか編成・ゲームをする計画はある。
――セレクションポリシーは
今のインターナショナルトップレベルを100としたら、60ぐらい。筋力では15㎏足りない。今の日本代表はハードトレーニングをするカルチャー。なのにU20がハードトレーニングをしない理由がない。トレーニングに対応できる耐性含め、全て含められる。
『スキル・スピード・パワー・環境への対応力・タフさ』の五角形で引き出していけたらと考えている。上手いだけでやれる世界ではなくなっている。常々そこは、意識させたいと考える。
――強化試合計画は
3月にリーグワンのチームとのアタック・ディフェンスを含め、数試合を予定。その後海外も計画している。ジュニアジャパンにはU20の選手に加えて、オーバー20の選手たちを何人か加えて遠征に行くプランがある。
――大野均氏への質問タイムではなかなか質問が出なかった
質問できる言葉を持ち合わせていなかったことが残念。自分がどう日本代表になるか、という戦略のある選手であったら、もっと食いついていけると思う。語彙力も含め鍛えていかなければならないと感じた。
代表チームにおいて、限られた時間の中で自分の考えを伝える言葉力、聞く能力はインターナショナルレベルで生き残る要素になる。自分の考えや気持ちを言語化できる能力は求めていきたい。