Pick Up Players
石橋チューカ「緊張と不安」
大久保HCが「想像以上」と称したのは、日本代表のトレーニングスコッドにも選ばれている石橋チューカ選手(LO、京都産業大学1年)。
「能力もそうだが、聞くことも教育されているし、向上心もある。ジャパンに行ったらリーチが良いメンターになってくれるだろう」と素質を評した。
だが自身の感触は異なる。
「京産の中では(フィジカルで)いけてる方だと思っていたのですが、全然。力の差を感じました」と、「デカくて強い(石橋選手談)」同年代トップクラスとの間にも差を痛感した。
並行して、日本代表合宿もこなす石橋選手。翌日には福岡へ向け移動する。
「トップアスリートの選手たちと一緒にプレーできることは、自分にとって良い経験になると思う。(リーチ選手らは)小さい頃から見てきた選手たち。自分が分からないことを積極的に聞きにいこうと思います。しっかりと自分のものにして帰りたい」と意気込んだ。
しかし正直な気持ちを話せば、想像以上に早く訪れた日本代表活動。
「体も全然できあがっておらず、ラグビー理解力もあんまりない。選ばれたことは嬉しく思うが、不安が大きい」と素直に打ち明けた。
緊張と不安。しかしその居心地の悪さの先に、大きな飛躍期が待ち受けるはずだ。
ジャパンのミーティングでは最前列に座るように、と大久保HCからアドバイスを受けた。が「まだ厳しいです」と笑う
自身の目標は、大学在学中に体重を110㎏まで増やすこと。
現在は100㎏の大台間近。「まずは3桁いけるように頑張りたい」と目の前の一歩を見据えた。
八田優太「毎日成長したい」
人生で初めての『代表候補合宿』参加となったのは、京都産業大学1年の右プロップ・八田優太選手。
これまで、年代別日本代表の候補合宿に参加したことは一度もなかった。
「体の大きさを活かしたスクラムで圧倒していく」ことが自身の選出理由だと理解する。
大学の仲間からは「スクラムで負けるな、京産の意地を見せてこい」と送り出された
身長185cm、112kg。世界で戦うための最低条件はクリアしている。
「周りのレベルが高くて、自分も頑張らなければいけないと感じました。知らない選手たちばかりが集まっていますが、その中でも絆はチームで高め合っていかなければなりません。この2日間でチーム力を鍛えられました。」
チームのために体を張るマインドを、ファーストキャンプで手に入れた。
とりわけ「今日1日だけでだいぶ変わった」と実感しているのが、スクラム。
山村亮氏に分かりやすく教えてもらったことで、改善点が明確となった。
「毎日成長したい。」
学び多き1ヵ月を過ごす予定だ。