第4試合
川越東×茗溪学園
川越東高等学校(埼玉県第2代表) 0-33 茗溪学園高等学校(茨城県第1代表)
先の花園でベスト8入りを果たした茗溪学園。
代が入れ替わった新チームも、FWは強く、バックスは決めきる力を有した。
ファーストトライは前半7分。
10番・中村泰人選手がグラウンドを駆け抜ける。
前半4トライを奪って折り返した後半は、50:22で得たラインアウトからモールで4番・村山琳賢選手が押し込んだ1トライに留まったが、ノートライに抑えこむ。
0-33で川越東を下した。
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茗溪学園の今季主将を務めるは、12番・菊川逞選手。
兄は昨季、報徳学園のキャプテンを務めた菊川迪選手。だが「全然似てないです」と笑う。
元々、キャプテンになる意志があった。
決意を表明し、全員で話し合い、また昨季のリーダー陣からも推薦を経て、キャプテンに正式決定した。
「最初は昨年のチームが残した結果にプレッシャーもありました。ですが僕たちは僕たちの代。昨年のことを意識せず、チーム作りを始めています。けが人も出て大変な 1ヶ月だったのですが、今出ているメンバーがベストメンバーなんだぞ、という気持ちとプライドを持って今大会に挑んでいます。」
メンバーは変わった。昨季と同じ戦術を用いたって、合わない。
だから「自分たちの色を出して、チャレンジ精神を表現したい」とスローガンを『挑』に決めた。
1代上は多くの高校日本代表候補を擁し、また1代下も中学時代には太陽生命カップで優勝。
「僕たちは狭間の代、と思われがちです。だからこそ結果で見返したい。どんな相手であっても、常にチャレンジ精神をもって挑みたいと思います。」
反骨精神あふれる、今年の茗溪学園がスタートした。
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川越東は、埼玉県大会決勝から2戦続けての無得点。
だが現時点では、アタックよりもディフェンスに重きを置く。
「ともすれば60点取られてもおかしくはない相手。その半分で抑えられたことは、春に向けて光が見えました」と望月雅之監督は話す。
ディフェンスでファイトする、ジャッカルでボールを奪い返す。
目標としていた事柄はできたことに、満足感を得た。
そのボール争奪局面で力を発揮したのは、5番・津久井和明選手。
3本のジャッカルに成功した。
「(埼玉県大会決勝で)1本もジャッカルができなかった。今日は気持ちを入れ替えてプレーしました。」
1週間前の埼玉県大会決勝では、昌平を相手に0-64の敗戦。
正直、途中で心が折れてしまっていた。
「めちゃくちゃ落ち込みました。先輩がいなくなって、全く違うチームになってしまった。」
これほどまでか、と現実に直面した。
この日は自らのプレーだけでなく、仲間の好プレーにも雄叫びをあげていた津久井選手。
「武器を増やしていきたい。モールを組み込んで、モールでトライを取れるようにしたい」と次なる目標を見据えた。
清真学園×國學院栃木
清真学園高等学校(茨城県第2代表) 7-89 國學院大學栃木高等学校(栃木県第1代表)
前後半あわせて13トライをマークした國學院栃木。
12番・福田恒秀道選手がハットトリックを決めるなどボールを持てば躍動。
7-89で清真学園に勝利し、2回戦へと駒を進めた。