5-8位決定トーナメント②
御所実業高等学校(奈良)29-14 大分東明高等学校(大分)
御所実業
強みのモールを、強いシチュエーションで発揮するために。
いかに相手陣前に行き、モールを組むか。「それが一番の得点プランだった」と話すは、中谷圭部長。
「フィジー人の選手の腕が長くて、なかなか良いモールが組めなかった」と前半は苦労する。
だがハーフタイムにボールを持つ位置を修正すると、勢いは止まらない。
スクラムハーフがモールに入り、ボールを持つのが御所スタイル。
最後尾についた9番・森安優裕選手がハットトリックを決めれば、勝負は決まった。
「やってきたことを出せた」と自信を見せる一方、ディフェンス面でフィジカル負けしたことは課題だ。
最終戦は、高校ラグビー界の雄・東福岡が相手。
「全国選抜大会で当たっていないので、力をつけていきたい」と対戦を待ち望んだ。
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リーダー不在で迎えた、このゲーム。
後を任されたのは、FWリーダーを務める7番・佐藤淳平選手だった。
「桐蔭学園戦で敗れた要因を、今日修正できた。モールで点数を取れたことが成長」と話す。
FWのセットプレーで取れたことに「勢いを得られて自信になった」と喜んだ。
ゲームを任され意識したのは、苦しい状況下でいかにチームを鼓舞できるような声掛けをするか。
「桐蔭学園戦では、自分のミスで自分自身が落ちてしまった。だからこそ、自分で自分を鼓舞できるような声掛けを意識しています」
大会最終戦。
「伝統のモールで確実に点を取って、チームを勢いづけたい」と狙いを定める。
大分東明
「楽しかったです。見ていて面白かった。負けたけど、ここ2試合、見ていて楽しかったです」
試合を終えた白田誠明監督は、笑顔で話した。
パワフルなトライを決めたのは3番・平山風希選手。「中学生の頃『僕は東明じゃやっていけません』と言っていたんです。あの子がやっていけなかったら、誰がやっていけるんだ」と白田監督は笑った
課題はセットプレーとマインドセット。
全国選抜大会2回戦では、石見智翠館を相手に気持ちを切らしてしまったが「マインドを切らさないこと」を掲げ臨む今大会。
「トライを取られはしましたが、マインドを切らしたような感覚は全くなかった。最後まで戦おうとしていたので、だから楽しかったんだと思います」と笑顔の理由を語った。