夢舞台、決勝。大阪桐蔭は「勝ち切れた自信」を胸に、桐蔭学園は「自分たちの責任」で日本勢初の頂点へ|サニックスワールドラグビーユース交流大会2024 大会4日目

5-8位決定トーナメント②

御所実業高等学校(奈良)29-14 大分東明高等学校(大分)

御所実業

強みのモールを、強いシチュエーションで発揮するために。

いかに相手陣前に行き、モールを組むか。「それが一番の得点プランだった」と話すは、中谷圭部長。

「フィジー人の選手の腕が長くて、なかなか良いモールが組めなかった」と前半は苦労する。

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だがハーフタイムにボールを持つ位置を修正すると、勢いは止まらない。

スクラムハーフがモールに入り、ボールを持つのが御所スタイル。

最後尾についた9番・森安優裕選手がハットトリックを決めれば、勝負は決まった。

「やってきたことを出せた」と自信を見せる一方、ディフェンス面でフィジカル負けしたことは課題だ。

最終戦は、高校ラグビー界の雄・東福岡が相手。

「全国選抜大会で当たっていないので、力をつけていきたい」と対戦を待ち望んだ。

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リーダー不在で迎えた、このゲーム。

後を任されたのは、FWリーダーを務める7番・佐藤淳平選手だった。

「桐蔭学園戦で敗れた要因を、今日修正できた。モールで点数を取れたことが成長」と話す。

FWのセットプレーで取れたことに「勢いを得られて自信になった」と喜んだ。

ゲームを任され意識したのは、苦しい状況下でいかにチームを鼓舞できるような声掛けをするか。

「桐蔭学園戦では、自分のミスで自分自身が落ちてしまった。だからこそ、自分で自分を鼓舞できるような声掛けを意識しています」

大会最終戦。

「伝統のモールで確実に点を取って、チームを勢いづけたい」と狙いを定める。

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大分東明

「楽しかったです。見ていて面白かった。負けたけど、ここ2試合、見ていて楽しかったです」

試合を終えた白田誠明監督は、笑顔で話した。


パワフルなトライを決めたのは3番・平山風希選手。「中学生の頃『僕は東明じゃやっていけません』と言っていたんです。あの子がやっていけなかったら、誰がやっていけるんだ」と白田監督は笑った

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課題はセットプレーとマインドセット。

全国選抜大会2回戦では、石見智翠館を相手に気持ちを切らしてしまったが「マインドを切らさないこと」を掲げ臨む今大会。

「トライを取られはしましたが、マインドを切らしたような感覚は全くなかった。最後まで戦おうとしていたので、だから楽しかったんだと思います」と笑顔の理由を語った。

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