ラグビー日本代表、最初の35名が決定。大学生からは早稲田大4年の佐藤健次、帝京大2年の森山飛翔が選出へ「成長の加速を促す」

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会は5月30日(木)、6月6日(木)から宮崎県宮崎市で実施する日本代表宮崎合宿に参加する日本代表メンバーおよび2024シーズン日本代表スタッフを発表した。

また同日、日本代表のエディー・ジョーンズ ヘッドコーチが東京都内で会見を行い「日本代表というチームを再構築する、そのプロセスが今日から始まった」と意気込みを語った。

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エディー・ジョーンズHC コメント

最初の日本代表スコッドです。

選考において、高校から大学、U20やリーグワンに渡るまでしっかりと試合を見ました。かなり競争が激しいメンバーのセレクションかと思います。今日のメンバー発表で何人かガッカリする選手もいるかと思いますが、外れた選手はいつでも合流ができる準備をしておいて欲しいです。宮崎合宿を経て、イングランド戦に挑むことを楽しみにしています。

2023年のワールドカップを経て、何人かの選手が怪我をし、また引退した選手もいます。改めて日本代表というチームを再構築しないといけません。そのプロセスが今日から始まりました。

2027年のワールドカップに向け、このメンバーたちが最初にこういう機会を設けられて、日本代表として誇らしいプレーをする機会になると思います。

日本らしく、違うラグビースタイル:超速ラグビーを構築し、初日から導入していきたいと思います。もちろんそれを学ぶことは難しいと思いますが、どのように表れるかをイングランド戦で見たいと思います。

キャプテンはイングランド戦の週に発表します。まずはチームを見て、どういうキャプテンが必要なのかを精査し、それぞれを評価した上で決めたいと思います。

――セレクションポリシーについて
2027年のワールドカップに向け、チームを再構築していかなければなりません。2023年ラグビーワールドカップの日本メンバーは、年齢が上だったチームのひとつでもあります。若い選手たちを選ぶことが大事でした。

トレーニングキャンプが行われた菅平でも若手が良いプレーをしましたし、U20でもそういう選手がいます。何人か良い選手が、ワールドカップに向け育っていくことを自信を持って言いたいなと思います。

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――2名の大学生に期待することは
選ばれた選手たちには、いつでも日本代表でプレーできるポテンシャルがあります。望ましいと思う選手は、毎日朝起きて『スキルを磨きたい』と思う選手です。そして誰よりも世界一になれる何かを磨いていくことができる選手が大事になっていきます。

謙虚さも大事。メジャーリーガーの大谷翔平選手が良い例です。彼は日本でも良い選手と言われていましたが、アメリカに行き、より良い選手になるためにヒッティングテクニックを変えたり、投げ方を変えたりと、成功するために変えてきた選手です。

ですが大谷選手は、それをコーチにやれと言われてやったわけではありません。我々も、若い選手たちにはそのようなハングリー精神を持ってやってほしいと思います。

タイトヘッドの若いプロップを育てることも必要だなと思いました。現代のラグビーにおいては、プロップと言えどスクラムにタックル、ボールキャリーもできなければなりません。そういう観点で、社会人1年目の為房慶次朗、そして帝京大学2年の森山を選びました。スクラムができて、タックルができて、ボールキャリーもできることが大事です。

2人の若いフロントローは、徐々に育てていきたいです。2人ともテストマッチでプレーするためには、鍛えていかなければなりません。そこはしっかりとやっていきたいと思います。

森山選手に関しては、タイトヘッドとしてしっかりとスクラムを組めなければなりません。ただ素晴らしいボールキャリアーであり、生まれながらにボールキャリアーとしての才能があります。

佐藤健次選手からは、堀江翔太選手が若かった頃を彷彿とさせます。No.8をやっていたためフットワークも良いですし、ゲーム理解力もあります。テストマッチのフッカーとして、しっかりとスクラムを組めるようになること。しっかりとスローイングができるようになること。色々と不足していることはありますが、彼らを招集することによってファストトラックする、成長の加速を促す必要があります。なぜなら4年はあっという間に過ぎてしまうからです。


高校日本代表としてU19アイルランド代表と対戦し、勝利した時の森山飛翔選手のボールキャリー(2023年3月)

ーートレーニングメンバーの矢崎由高選手については
矢崎選手については、フルバックのスペシャリストだと思っています。スピードも才能もあります。ピッチ上のコミュニケーションがものすごく素晴らしいです。スピードもあって、勇気もあります。

でも彼が教えてくれたんです。高校時代には10番もやっていたというので、10番になれる可能性があるかもしれません。


桐蔭学園高校最後の公式戦では10番をつけた矢崎由高選手

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参加メンバー

【FW21名】

  • 岡部 崇人(Takato OKABE)横浜キヤノンイーグルス(関西学院大学)180cm105kg、生年月日 1995/2/19、キャップ数 –
  • 竹内 柊平(Shuhei TAKEUCHI)浦安D-Rocks(九州共立大学)183cm115kg、生年月日 1997/12/9、キャップ数 3
  • 為房 慶次朗(Keijiro TAMEFUSA)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(明治大学)180cm108kg、生年月日 2001/9/3、キャップ数 –
  • 三浦 昌悟(Shogo MIURA)トヨタヴェルブリッツ(東海大学)180cm115kg、生年月日 1995/6/8、キャップ数 9
  • 茂原 隆由(Takayoshi MOHARA)静岡ブルーレヴズ(中央大学)187cm116kg、生年月日 2000/3/17、キャップ数 –
  • 森山 飛翔(Tsubasa MORIYAMA)帝京大学(京都成章高校)180cm109kg、生年月日 2004/4/7、キャップ数 –
  • 坂手 淳史(Atsushi SAKATE)埼玉パナソニックワイルドナイツ(帝京大学)180cm104kg、生年月日 1993/6/21、キャップ数 41
  • 佐藤 健次(Kenji SATO)早稲田大学(桐蔭学園高校)177cm108kg、生年月日 2003/1/4、キャップ数 –
  • 原田 衛(Mamoru HARADA)東芝ブレイブルーパス東京(慶應義塾大学)175cm101kg、生年月日 1999/4/15、キャップ数 –
  • 下川 甲嗣(Kanji SHIMOKAWA)東京サントリーサンゴリアス(早稲田大学)188cm105kg、生年月日 1999/1/17、キャップ数 5
  • ワーナー・ディアンズ(Warner DEARNS)東芝ブレイブルーパス東京(流通経済大学付属柏高校)201cm117kg、生年月日 2002/4/11、キャップ数 11
  • リーチ マイケル(Michael LEITCH)東芝ブレイブルーパス東京(東海大学)189cm113kg、生年月日 1988/10/7、キャップ数 84
  • サナイラ・ワクァ(Sanaila WAQA)花園近鉄ライナーズ(ヘイスティングスボーイズ高校[NZ])202cm120kg、生年月日 1995/7/17、キャップ数 2
  • ベン・ガンター(Ben GUNTER)埼玉パナソニックワイルドナイツ(ブリスベンボーイズカレッジ[AUS])195cm120kg、生年月日 1997/10/24、キャップ数 8
  • サウマキ アマナキ(Amanaki SAUMAKI)コベルコ神戸スティーラーズ(トゥポウカレッジ)189cm107kg、生年月日 1997/3/8、キャップ数 3
  • アマト・ファカタヴァ(Amato FAKATAVA)リコーブラックラムズ東京(大東文化大学)195cm118kg、生年月日 1994/12/7、キャップ数 7
  • 福井 翔大(Shota FUKUI)埼玉パナソニックワイルドナイツ(東福岡高校)186cm101kg、生年月日 1999/9/28、キャップ数 3
  • 山本 凱(Kai YAMAMOTO)東京サントリーサンゴリアス(慶應義塾大学)177cm100kg、生年月日 2000/3/17、キャップ数 –
  • ティエナン・コストリー(Tiennan COSTLEY)コベルコ神戸スティーラーズ(IPU環太平洋大学)192cm102kg、生年月日 2000/6/14、キャップ数 –
  • テビタ・タタフ(Tevita TATAFU)ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA](東海大学)183cm124kg、生年月日 1996/1/2、キャップ数 16
  • ファウルア・マキシ(Faulua MAKISI)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(天理大学)187cm112kg、生年月日 1997/1/20、キャップ数


佐藤健次選手

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【BK14名】

  • 小山 大輝(Taiki KOYAMA)埼玉パナソニックワイルドナイツ(大東文化大学)171cm74kg、生年月日 1994/10/31、キャップ数 –
  • 齋藤 直人(Naoto SAITO)東京サントリーサンゴリアス(早稲田大学)165cm73kg、生年月日 1997/8/26、キャップ数 19
  • 藤原 忍(Shinobu FUJIWARA)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(天理大学)171cm76kg、生年月日 1999/2/8、キャップ数 –
  • 松田 力也(Rikiya MATSUDA)埼玉パナソニックワイルドナイツ(帝京大学)181cm92kg、生年月日 1994/5/3、キャップ数 37
  • 李 承信(Seungsin LEE)コベルコ神戸スティーラーズ(大阪朝鮮高級学校)176cm86kg、生年月日 2001/1/13、キャップ数 11
  • 髙橋 汰地(Taichi TAKAHASHI)トヨタヴェルブリッツ(明治大学)180cm91kg、生年月日 1996/6/24、キャップ数 1
  • ヴィリアメ・ツイドラキ(Viliame TUIDRAKI)トヨタヴェルブリッツ(摂南大学)184cm97kg、生年月日 1997/1/9、キャップ数 –
  • ジョネ・ナイカブラ(Jone NAIKABULA)東芝ブレイブルーパス東京(摂南大学)177cm95kg、生年月日 1994/4/12、キャップ数 8
  • 根塚 洸雅(Koga NEZUKA)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(法政大学)173cm82kg、生年月日 1998/9/15、キャップ数 1
  • 長田 智希(Tomoki OSADA)埼玉パナソニックワイルドナイツ(早稲田大学)179cm90kg、生年月日 1999/11/25、キャップ数 7
  • 尾﨑 泰雅(Taiga OZAKI)東京サントリーサンゴリアス(帝京大学)184cm93kg、生年月日 1998/9/25、キャップ数 –
  • シオサイア・フィフィタ(Siosaia FIFITA)トヨタヴェルブリッツ(天理大学)187cm105kg、生年月日 1998/12/20、キャップ数 13
  • ディラン・ライリー(Dylan RILEY)埼玉パナソニックワイルドナイツ(ボンド大学[AUS])187cm102kg、生年月日 1997/5/2、キャップ数 18
  • 山沢 拓也(Takuya YAMASAWA)埼玉パナソニックワイルドナイツ(筑波大学)176cm84kg、生年月日 1994/9/21、キャップ数 6
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トレーニングメンバー(練習生)

  • 本橋 拓馬 (帝京大学)
  • 本橋 尭也 (帝京大学)
  • 矢崎 由高 (早稲田大学)

バックアップメンバー

※バックアップメンバーは、チームコンディションに応じて随時、日本代表に招集される可能性のある選手となります。

【FW14名】

  • 淺岡 俊亮 (トヨタヴェルブリッツ)
  • 眞壁 照男 (東芝ブレイブルーパス東京)
  • 小鍛治 悠太 (東芝ブレイブルーパス東京)
  • 小林 賢太 (東京サントリーサンゴリアス)
  • 森川 由起乙 (東京サントリーサンゴリアス)
  • 堀越 康介 (東京サントリーサンゴリアス)
  • 松岡 賢太 (コベルコ神戸スティーラーズ)
  • 秋山 大地 (トヨタヴェルブリッツ)
  • 桑野 詠真 (静岡ブルーレヴズ)
  • 小瀧 尚弘 (コベルコ神戸スティーラーズ)
  • 田島 貫太郎 (明治大学)
  • 青木 恵斗 (帝京大学)
  • 福田 大和 (帝京大学)
  • シオネ・ブナ (静岡ブルーレヴズ)
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【BK19名】

  • 飯沼 蓮 (浦安D-Rocks)
  • 土永 旭 (京都産業大学)
  • 伊藤 耕太郎 (リコーブラックラムズ東京)
  • 奥村 翔 (静岡ブルーレヴズ)
  • 高本 幹也 (東京サントリーサンゴリアス)
  • ネタ二・ヴァカヤリア (リコーブラックラムズ東京)
  • 高本 とむ (リコーブラックラムズ東京)
  • マロ・ツイタマ (静岡ブルーレヴズ)
  • 濱野 隼大 (コベルコ神戸スティーラーズ)
  • 松永 貫汰 (コベルコ神戸スティーラーズ)
  • 山下 楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)
  • 池田 悠希 (リコーブラックラムズ東京)
  • サミソニ・トゥア (浦安D-Rocks)
  • ジョニー・ファアウリ (静岡ブルーレヴズ) ※2024年5月13日付で同クラブより退団発表
  • ニコラス・マクカラン (東芝ブレイブルーパス東京)
  • チャーリー・ローレンス (トヨタヴェルブリッツ)
  • 石田 一貴 (三菱重工相模原ダイナボアーズ)
  • 小野澤 謙真 (慶應義塾大学)
  • 野口 竜司 (埼玉パナソニックワイルドナイツ)
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宮崎合宿スケジュール

【日程】
2024年6月6日(木)~

【会場】
宮崎県屋外型トレーニングセンター
〒 880-0836 〒宮崎県宮崎市山崎町浜山415番87

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