長野県上田市菅平高原・アンダーアーマー菅平サニアパークにて行われている、第11回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会。
大会2日目となる7月23日(火)には各決勝トーナメントが行われ、24日(水)に実施される準決勝の対戦カードが決定した。
組み合わせは以下のとおり。
また決勝戦はボウルトーナメント(予選3位通過ブロック)が12:50から、プレートトーナメント(予選2位通過ブロック)が13:10から、カップトーナメント(予選1位通過ブロック)が13:30から、それぞれメイングラウンドで行われる。
カップトーナメント
準決勝 第1試合
御所実業×桐蔭学園
10:50キックオフ@メイングラウンド
◆御所実業
準々決勝・昌平戦。前半は相手のミスを逃さず、3トライを奪い勢いに乗る。
だが「後半はタックルエラーで簡単にスコアされることが多かった」と、反撃を許した。
トライ数は3トライと同数。だがコンバージョンゴール差で、準決勝へと勝ち上がった。
「目指すは日本一。苦しい場面でも乗り越えられるよう、これまでの反省点を修正して挑みたい」と上田悠真セブンズチームキャプテンは力を込めた。
◆桐蔭学園
準々決勝・佐賀工業戦。
試合を決めるラストトライに飛び込んだのは、丹羽雄丸選手。
「気持ち良かったです。でもみんなが繋いでくれたチャンスを、自分が最後持っていっただけ。みんなのおかげ」と感謝する。
大怪我からの復活だった。
チームの心臓部・スタンドオフを務める丹羽選手は、昨年10月に左膝の前十字靭帯と半月板を断裂。同11月の手術を経て、今年5月にグラウンド復帰した。
昨年の全国選抜大会への出場経験はあるが、昨季の花園や今季の全国選抜には出場叶わず。「自分はほかの選手に比べて経験が少ない」と話す。
だからこそ「パスやキックでボールを繋ぐことに意識をおいて、自分のできることを一つひとつやり切ることを目標にしている」という。
大阪は名門・東生野中学出身
一時12点ものビハインドとなった準々決勝。
それでも後半ラスト4分間で3トライ。終盤に追いつく、気持ちの強さと遂行力を見せ続けている、桐蔭学園の今大会だ。
「ここまで来たからには、自分たちの代で最初の優勝を狙いにいきます」と丹羽選手は宣言した。
準決勝 第2試合
早稲田実業×大分東明
11:10キックオフ@メイングラウンド
◆早稲田実業
準々決勝・石見智翠館戦。
相手は全国選抜大会準優勝校。
一段レベルが上がったチームを相手にも「臆することなく全力で向かおう」と園部心大セブンズチームキャプテンは仲間に声を掛け、挑んだ。
先制トライを許したものの、その後3連続トライを奪い返し、一気に流れを掴んだ早稲田実業。
「コーチに教えてもらい、積み重ねてきた練習内容を100%この舞台で出し切ろう、と挑みました。100%出し切れました」と笑顔を見せた。
1年生ランナーも躍動した。
外のスペースを走り抜き、2トライを挙げたのは飯泉敢太選手。
「自分の足を信じて『絶対に外で仕掛ける』と臨んでいました。先輩たちが体を張ってくれていたので、次は自分がこの足で味方に勢いをつける番だと思って、先輩たちに感謝しながらプレーしていました」
同校OBであり、現在リーグワン・三菱重工相模原ダイナボアーズに所属する小泉怜史選手に憧れ早稲田実業に進学した
初のベスト4入り。
「まずは準決勝に最大限の準備をしていきたい(園部キャプテン)」と誓う。
◆大分東明
全国大会で初のベスト4にたどりついた、大分東明。
「ゲームを楽しんでいる。プレッシャーを感じていないのではないか」と、白田誠明監督は飛躍の要因を感じ取る。
今大会4トライを挙げ、準々決勝・報徳学園戦でもダメ押しとなるトライを決めたのは、1年生の山本愛翔選手。
石川波潤チームキャプテンが選ぶ「この試合最も活躍した選手」に選ばれた。
15人制での公式戦出場経験はないが、その瞬発力からセブンズでのメンバー入りを掴み獲った山本選手。
「すごく緊張しています」と小さく呟きながらも、グラウンドの中での存在感は抜群。
「ちょっとでも活躍したい、チームに貢献したい」という気持ちが、プレーで表れる。「1年生の自分が体を張って、フレッシュに行かないと」
たどりついた、チーム史上初の全国大会準決勝。
「今日のプレーに満足せず、明日も自分がトライをとってやる!という気持ちで頑張ります」
宮崎県出身。大分東明の雰囲気やプレースタイルに惹かれた。「みんな明るいし優しいけど、ボールを持ったら頼りになる。めちゃくちゃ良いチームです」
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