東洋が今季初勝利。初の開幕戦黒星から1週間、追求した『讃え合う文化』|東洋大学×法政大学|関東大学ラグビーリーグ戦

初めての開幕戦黒星

「開幕戦を落としたのが初めて。かなりショックでした」

東洋大学・福永昇三監督は、初戦黒星からの1週間を改めて振り返った。

開幕戦となった、9月7日の大東文化大学戦。

トライ数は同数。

だがコンバージョンゴールが1本も成功せず、2点の積み重ねが響き苦杯をなめた。

振り返れば、リーグ戦1部に昇格した2年前の開幕戦で大番狂わせ。東海大学から勝利を収め、世間を驚かせたことも記憶に新しい東洋大学。

昨年は法政大学を相手に31-21で勝利し、幸先の良いスタートを切っていた。

リーグ戦1部での戦い3年目となった今年、福永監督体制で初めての開幕節黒星だったのだ。

だからこそ選手たちは「本当にショックを受けた」と福永監督は言う。

もちろんすぐに切り替えることはできず、週初めは暗い雰囲気も漂ったと笠巻晴太キャプテンは明かした。

それでも、時間を戻すことはできない。試合をやり直すことだってできない。

「試合はどんな状況でもやってくる(笠巻キャプテン)」とチームで再確認し、東洋らしく再び歩き出した。

福永監督は言う。

「前節、大変悔しい負け方をした。とはいえ、始まったばかりなので。メンタル面で東洋大学が取り組んでいる『讃え合う文化』を改めて働きかけました」

良いプレーに対して、良い表情で、良いコメントを返すこと。

振る舞いと言葉で、ポジティブなエネルギーを自ら作り出す時間を意図的に作った。

そうして迎えた、今季2戦目。

前節ではミスが出たバックスでのアタックを修正し、バックスがトライを取り切れるように。

また前週は4本中1本も入らなかったコンバージョンゴールの成功率を、75%(8本中6本)まで改善した。

トライをしたら、全員が笑顔で駆け付けること。

褒め合い、讃え合い、良いプレーに全員で喜ぶこと。

「自分たちがやらなきゃいけないこと(笠巻キャプテン)」を、しっかりと追及した80分間をみせた。

スポンサーリンク

監督・キャプテン コメント

東洋大学

福永昇三監督

本日は大変気温が高い中でしたけど、お越しいただきありがとうございます。

選手の頑張りで今季1勝目を挙げることができて、まずはホッとしている所です。

笠巻晴太キャプテン

まずは1勝目、勝てて良かったけれどボーナスポイントを取り切れなかったことは課題にあがりました。

次の試合まで3週間空くので、体のケアをするとともに課題を一つひとつ潰していきたいなと思います。

スポンサーリンク

法政大学

新宮孝行監督

前半のスクラムでレフリーとのコミュニケーションが上手く取れずに、何回かペナルティを取られたことによってリズムに乗れず、スコアを重ねられたという所。

後半は敵陣にもっと行きたかったのですが、コミュニケーション不足。こんなにペナルティをとられてしまうと難しいな、と。

前回は50得点取って、48点取られた。今回も52点取られて、43得点。もう少しスコアを、ディフェンスを直さなければいけないし、ラインオフサイドを多く取られているので、修正していきたいと思います。

 金侑悟キャプテン

今回出た主な課題は2つだと思っています。

一つは(試合の)入り。(先週の)日大戦は入りが良くて良いラグビー展開ができたのですが、今回の試合はキックオフからすぐさまトライを取られてしまったので、そこから雰囲気が悪くなったのかなと思います。

もう一つはディフェンスです。これも前回同様、トライを多く取られてしまっているので、しっかりと次の試合はディフェンスと(試合の)入りを修正して、勝利に繋げていきたいなと思います。

スポンサーリンク