Pick Up Aoyama
隙を作れるような選手に
対抗戦デビューを飾るは、青山学院大学21番・利守晴選手。
対する早稲田大学の控えスクラムハーフは、中学校の2学年先輩・糸瀬真周選手。
初めての直接対決を、対抗戦の舞台で迎えた。
後半29分、糸瀬”先輩”が利守選手を振り切ってトライを決めれば、利守選手は「分かっていても止められなかった」と舌を巻く。
取り返そうと利守選手自身も、敵陣ゴール前でラックサイドを突くアタックを見せたが、しかし押し込めなかった。
層厚き青山学院のスクラムハーフ陣。
メンバー定着のためにも「まずはブースター(リザーブ)としての役割を果たせるようになりたい」と直近の目標を語る。
「隙のない相手から、隙を作れるような選手になりたいと思います」
タックル&キック。チームの中枢を担うルーキーズ
7月末、髪の毛を刈り上げたのはFL松﨑天晴選手。
バリカンを持ったのは、FB井上晴生選手。
ともに東福岡高校出身の1年生。
対抗戦初戦から出場を続けている2人は、試合後、荷物の入った大きな袋の持ち手を片方ずつ掴み、ロッカールームを出た。
FB井上選手
「髪の毛、いらないかなと思って」と坊主の理由を話した松﨑選手は、この日早稲田大学15番・矢崎由高選手の専属タックラーかのように何度も足もとへ突き刺さった。
対抗戦も4試合目。
「ディフェンスは良い感触を得られている」と手応えを語る。
FL松﨑選手
一方、大学に入学してからフルバックへの挑戦を始めたという井上晴生選手は、この日が対抗戦3度目のフル出場。
「スタンドオフよりも走る距離が確実に増えるけど、蹴る回数は増える。楽しい」と、まずは15番で地位を築いていきたい考えだ。
この試合のトイメンは、日本代表キャップを有する矢崎選手。
「速すぎです」と立ちはだかる頂の高さを知った1戦を経て「キックだけではなく、フィールドプレーを伸ばしたい」と誓った。
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