Aシード・大阪桐蔭高等学校
大阪第1地区代表・4大会連続18回目の出場
「大阪桐蔭さんはちょっと抜けている」と話す、ライバル校の監督たち。
そう、今年の高校ラグビー界は、大阪桐蔭を中心にまわってきた。
春、全国選抜大会で圧倒的な力を見せつければ圧巻の優勝。
ゴールデンウイークには、世界各国から実力者が集まるサニックスワールドユース大会で、日本チーム初のチャンピオンに輝いた。
春からずっと、優勝候補筆頭で在り続けた大阪桐蔭。
もちろん夏の菅平合宿でも、Aチームは全試合で勝利を収めた。
今年の大阪桐蔭には、合言葉がある。
「良い表現をしよう」
試合前、綾部正史監督と名取凛之輔キャプテンが語り掛ける言葉だ。
タックルの精度に、タフなプレーをグラウンド上で全員が表現すること。それが今年の大阪桐蔭の一丁目一番地であるからこそ、強い大阪桐蔭は生まれる。
そして良い表現の先には、必ずや日本一へ続く道は拓ける。
チームスローガンは『結実』。
努力を結実させる戦いへと挑む。
注目選手
ゲームマネージメントを担うスクラムハーフの川端隆馬選手、スタンドオフの上田倭楓選手は特S級。
だが決して順風満帆な1年間だったわけではない。川端選手はサニックスワールドユースの決勝戦でリザーブスタート。ディフェンス力が伴わなければ大阪桐蔭の先発を担うことはできぬことを改めて思い知った。
SH川端選手
CTB名取凛之輔キャプテンのタックルは一級品。
「これまで受けたタックルの中で一番エグいのは大阪桐蔭の名取凛之輔」と、ライバル校の選手が話すほどだ。
またPR原悠翔選手の力強さは群を抜き、No.8大門一心バイスキャプテンがボールを持てば間違いなく前に出る。
名取キャプテンとコンビを組むセンターは、バラエティーに富む。ディフェンス力に定評があるはU17日本代表キャプテン・手崎颯志選手(2年生)。アタック力を加えたければ、竹之下誠仁選手(3年生)を選ぶこともできる。
花園ではどのような布陣を組むか、注目したい。
SO上田選手