花園2024、開幕。&rugbyが選ぶ注目校一覧

ノーシード注目校

青森山田高等学校

青森県代表・6大会連続6回目の出場

No.8アホ・アントニオ選手。昨冬2年生ながら高校日本代表に選ばれ、U19イタリア代表との対戦を経験した。

当時、唯一の2年生として選出されていたアントニオ選手。

「めっちゃ緊張しました(笑)1試合目でスタメンに選ばれて、初めて日本代表のジャージーを着て、めっちゃ格好良いなと思いました」

格上相手に厳しい戦いは続いたが、最終戦で掴んだ勝利に喜んだ。

高校日本代表活動中、1学年上の先輩たちから言われた言葉がある。

「ニオは2年生だけど、関係ない。全員でワンチーム」

その言葉が嬉しかった。

青森山田に帰れば、最上級生となった。そしてあっという間に迎える、最後の全国大会。

「花園で勝ちたい。頑張って最後までいけるようになりたい」

今度は自らが最上級生の立場で、後輩たちに同じ言葉を伝えるつもりだ。

「全員でワンチーム」

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昌平高等学校

埼玉県代表・2大会ぶり 5回目の出場

今年同校史上初めて埼玉県内4冠を達成し、花園へと挑む昌平。

1回戦・開志国際との試合に勝てば、30日にはBシード・天理との2回戦が待ち受ける。

天理との対戦は、現在の部員にとって初めて。

「愚直にタックルに行く、一つひとつのプレーが丁寧なチーム。当たる時もサポートが早い。チームとして戦う印象があります。折り返しのフラット(パス)を放れるところにもびっくりしました」

SH白鳥蓮キャプテンは、率直な印象を語った。

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昌平の武器は、FW・BKがそれぞれに役割を全うできること。

No.8伊藤優悟選手の強いボールキャリーと、高校からラグビーを始めたアタックセンス光るLO香曽我部拓海選手が縦をつけば、鍛錬を積んだスクラムにも自信を持つ。

バックスはFB小林利仁選手とCTB山口廉太選手、SO宮本和弥選手とが阿吽の呼吸で連携をみせながら、型にはまらないプレーを繰り出す。

それでも「まだ意志がバラバラなところもある。まずは肝のディフェンスをしっかりと固めて、個々のタックルスキルを上げたい。トライを取り切る所も課題。かたいプレーで、しっかりと足を動かしたいです」(白鳥キャプテン)

悲願の花園年越しに向け、準備は整った。

「天理に勝つことを目標に、培ってきたディフェンスを全国の舞台で発揮したい。そして花園で年越しをして、まだ見ていない全国の景色を見たいです」

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流通経済大学付属柏高等学校

千葉県代表・30大会連続32回目の出場

組み合わせ抽選会が終わると、流経大柏・相亮太監督と桐蔭学園・藤原秀之監督は言葉を交わした。

「すいません、引いちゃいました」(流経大柏・相監督)

「引くと思ったよ」(桐蔭学園・藤原監督)

そう、流経大柏が2回戦に進出すれば、訪れる桐蔭学園戦。

両校の監督は、大東大一の先輩後輩の間柄だ。

日頃から合同練習を行う間柄の両校だからこそ、互いの実力を正しく把握する。

敵将は言った。

「流経大柏のFWはデカいし強い。バックスもすごくチャレンジするスタイルに変えてきている。そういった意味では、うち(桐蔭学園)のほうが安全運転していたらまずい」

昨季のU17日本代表キャプテンであるFL野口健キャプテンを先頭に、流経大柏のラグビーに向き合う選手たちが揃った。

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徳島県立城東高等学校

徳島県代表・8大会連続18回目の出場

昨季のU17日本代表であり、今年度の高校日本代表候補にもノミネートされているCTB/FB小野晏瑚キャプテン率いる城東。

第104回大会での選手宣誓も務めることになった。

組み合わせ抽選会後には、高川学園や京都工学院、佐賀工業らとの練習も行い、同校史上初の年越しに向けた準備は万端。

小野キャプテンを中心とするチームを1年間かけて作り上げた、その集大成を1回戦・長崎北陽台で存分に体現したい。

OBや保護者の応援を胸に、FWは愚直に、BKはグラウンドにを広く、グラウンドを駆け回る。

花園出場校キャプテンたちの想い綴る一冊『アンタイトルなドラマたち』
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