「花園で1月1日を迎える」決意の日本航空石川、1回戦快勝。鹿児島実業は1年生のゲキに奮起し1トライ「まだまだ鹿実ラグビーは良くなる」|第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

鹿児島実業高等学校

バックスタンドには鹿児島実業高校の應援團が駆け付けた。

大きな声で声援を送る、同じ学校に通う仲間からの力強いエール。

1番・小嶋悠照キャプテンは感謝した。

「大きな大会では、鹿実の應援團が駆け付けてくれます。遠い大阪まで来てくれて、ラグビー部のために応援してくれる。すごく嬉しいです。応援してくださっている方のために頑張ろうとチームに声を掛けているので、本当に感謝しかないです」

潤んだ瞳で、だがはっきりと感謝の言葉を述べた。

広告

後半も中盤に差し掛かった頃。

被トライを浴びた後の自陣インゴールで声をあげたのは、25番・宮之前佑人選手。

「3年生、走ろうよ!声出そうよ!」

驚くことなかれ、声の主はなんと1年生だ。

「今年の3年生部員数は、2名のマネージャーを含め9名。1年生が多いチームなので、きついことを言ったり、求めるレベルが高かったりしたと思いますが、それに食らいついてきてくれたので本当に感謝しかないです。そういった部分で1年生からあのような声が出るということは、この先まだまだ鹿実ラグビーが良くなるのかなと思いました」

1年生が3年生に檄を飛ばす。

その姿に、キャプテンは未来を描いた。

「3年生が抜けても鹿児島の中ではトップを走るべき人たちだと思います。鹿児島のラグビーを、もっと盛り上げてくれたら嬉しいです」

広告