「鍛えてもらった体を存分に使って、証明してこよう」流経大柏、急逝したストレングスコーチに捧げる1勝。富山第一は「120%ではなく100%で丁寧に」プレーし掴んだ1トライ|第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 1回戦

【対戦カード】
流通経済大学付属柏高等学校 60-7 富山第一高等学校

【日時】
2024年12月27日(金)12:00キックオフ

【場所】
花園第1グラウンド

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試合結果

流経大柏:赤ジャージー、富山第一:青ジャージー

流経大柏 60-7 富山第一

応援歌『流経のこころ』が響く中始まった、第1日目、第1グラウンドの第1試合。

序盤から流経大柏がボールをワイドに動かしながら体を当てれば、前半2分、15番・髙梨太吾選手がファーストトライ。主導権を握った。

その後も14番・佐藤涼太選手や6番・松島蒼生選手らのトライで得点を重ねれば勝負あり。

流経大柏が60-7で富山第一に勝利し、2回戦へと勝ち上がった。

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流経大柏

長きに渡り、流経大柏のストレングスを担ってきた大道泉(おおみち いずみ)トレーナーが急逝した。夏の終わりのことだった。

「僕よりも前からこの学校に関わっていたスタッフでした。すごくショックだし、かけがえのない存在」と話すは相亮太監督。

この日、選手たちは左腕に黒い喪章を巻き、初戦に挑んだ。

「出陣式じゃないですけど、リーダー陣とお墓参りに行って『頑張ってきます』という話もしてきました。今日は色々と作戦を練ってきたのに、ベンチに入ってから(大道さんの)写真を見たら『やっぱり変えよう』って。『鍛えてもらった体を存分に使って、証明してこよう』と、直前で戦術を僕がひっくり返したんです。だから選手たちは『えっ』みたいな(笑)それで前半、つまづいたのかもしれないですね」(相監督)

次戦・桐蔭学園戦でもきっといろんな驚きが起こることだろう。

だから、予期せぬ状況に対応する準備になったから「いいんじゃないの」と相監督は笑った。

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野口健キャプテン コメント

今日の試合は全然満足のいく結果ではなかった。次の桐蔭さんには、今日のようなゲームでは絶対に勝つことができない王者だと思っている。しっかり自分たちのラグビーを、次の桐蔭さんまでに準備できたらなと思います。

ーー今年やって来たことは?

ベースの部分と、フィットネスの部分が自分たちの持ち味。ラグビーの根本的な部分を今までずっと積み重ねてきました。

ーー組み合わせ決定後にも桐蔭学園と合同練習を行ったが、どのような話をしたのか?

いつも通りのフレンドリーな感じで。ユニット練習とアタック・ディフェンス練習をやらせてもらいました。特に試合の話はしていません(笑)

ーー2回戦・桐蔭学園戦に向け

自分たちの持ち味でもある、ランやフィットネスをしっかり最大限に100%出し切れるように。桐蔭だけにフォーカスして、3日間でしっかりとマインドを準備していきたいです。

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