抽選決着を経ての決意「僕たちがやらなくてはいけないことは、勝ち進んでいくこと」大分東明、高鍋との2回戦は同点|第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2回戦

【対戦カード】
宮崎県立高鍋高等学校 26-26 大分東明高等学校

【日時】
2024年12月30日(月)10:45キックオフ

【場所】
花園ラグビー場 第1グラウンド

試合結果

高鍋:緑白オレンジジャージー、大分東明:紺ジャージー

九州勢対決となった2回戦。

前半11分までに3連続トライを奪ったのは、Bシード・大分東明。

個の強さを生かし、序盤の勢いを完全に握った。

しかしその後、前半17分から立て続けに3つのトライを奪い返すは高鍋。

スクラムを押し、3番・津曲勇紀選手の力強いボールキャリーから2番・高山成王選手が押し込む。

FWのまとまりを武器に逆襲を見せれば、21-19。

高鍋が逆転に成功し、前半を折り返した。

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後半も20分までは高鍋ペース。

50:22ならぬ、22:22の超ロングタッチを決めるなど勢いは完全に高鍋が掌握する。

後半17分、モールからボールを受けた12番・甲斐瑛心選手がグラウンディングすれば、26-19。

7点差を開き、大分東明を引き離した。

後がない大分東明は、底力を発揮。

ハーフウェー付近でのラックから順目にボールを繋ぎ、18番ガロビィ・イオセフォ選手は前に出ながらボールを放つ。

11番・下川悠輝選手、15番・安藤佑真選手、13番・吉田幹太選手と細かく動かせば、最後は18番イオセフォ選手が再びボールを手にし力強く走り抜いた。

ゴール中央へのトライ。

コンバージョンゴールも成功し、後半22分、同点に追いついた。

ミスが続き、窮地に陥った大分東明。

大舞台で余すことなく実力を発揮した高鍋。

両者譲らぬ攻防のまま無常にもノーサイドの笛が鳴れば、26-26。

抽選の結果、次戦出場権は大分東名が獲得した。

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大分東明 コメント

白田誠明監督

最初の出だしは良かった。そこから慢心があったわけではないが、やはり自分たちがペナライズされた時に花園という独特な雰囲気の中で、自分たちの重圧に気がついた。そこから逆に固くなり始めた。

スタートは思い切って始めたが、フッと切れた時に花園という重圧に気づいて歯車が狂い始めた。高鍋の素晴らしいタックルや気迫、かける思いに自分たちが気付いて固くなった。

ーー途中、これまであまり見ないようなプレーがあった

なんとかしようという思いの中で動いていたと思う。こんなはずじゃなかったという思いがありながら、なんとかしようとして無理なプレーになったと思う。一番ドツボにはまる形に自分たちではまっていった。

ーー次戦に向けて

高鍋さんと同点なので、どっちが勝ち負けではないのに進んでいけると。

高鍋さんの思いを受けて、きちんと届けて、僕たちがやらなくてはいけないことは勝ち進んでいくこと。

意味・意義を考えて必ず次は勝ちにいく。

自分たちのラグビーを。東明のラグビーをしっかりとやっていくこと。

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石川波潤キャプテン

ーー抽選はどう決まった?

じゃんけんをして自分が勝って、紙を引いたら後に引くと書いてあった。抽選では左の封筒を引いた。

ーー今年3回目の対戦だったかと思う

完全に戦術負けだと思う。自分たちのミスが多すぎてしまったので、もう一度気を引き締めていきたい。

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