【高校日本代表】英国遠征前最後の実戦練習は、U23との合同練習。『感謝と責任』を胸に、いざU19イングランド撃破へ

第50期ラグビー高校日本代表は3月8日(土)、23歳以下の選手を中心にセレクトされたJAPAN TALENT SQUAD、通称『JTS』との合同練習を実施した。

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およそ1時間にわたり行われた実戦形式での練習では、終始JTSが優位にボールを動かす。

「手を抜かず、全力でコンタクトレベルを示しました。僕たちもリーグワンのチームと練習試合をさせてもらった時に受けた圧力があったからこそ、次に修正すべき点が見つかった。だから高校ジャパンに対しても、フィジカル(含め)100%で戦った」(JTS・竹之下仁吾選手、明治大学2年)と言うとおり、テンポにスピード、攻守の切り替えでJTSが圧倒すると、高校日本代表に一度もトライチャンスを与えなかった。


JTS竹之下仁吾選手はこの日のファーストトライゲッター。キックパスを左外で受け取ってグラウンディングした

高校日本代表チームの核となったのはやはり、第104回全国高校ラグビー大会を制した桐蔭学園の選手たち。

FL申驥世選手、No.8新里堅志選手が接点で前に出れば、ディフェンス局面ではPR石原遼選手が好反応を見せLO西野誠一朗選手が押し込むなど、基礎力の高さを存分に示した。

また好機を演出したのはWTB久住誓蓮選手(石見智翠館)。自陣で相手ボールをインターセプトすると、一気に前進。FB古賀龍人選手(桐蔭学園)らと連携しながらゴールラインに迫ったが、トライとはならなかった。

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第50期高校日本代表の監督を務める桑原立氏は、キャプテンに申驥世選手(桐蔭学園)を選出。

U17日本代表時にはキャプテンを務めていた野口健選手(流経大柏)をDFリーダーに据え、スタンドオフの丹羽雄丸選手(桐蔭学園)をアタックリーダーとした。

またFWリーダー・新里堅志選手(桐蔭学園)とBKリーダー・向井悠統選手(東海大大阪仰星)を含めた計5名から成る複数リーダー制を採用。

それぞれのポジション理由については「チームを稼働させる上で、ピースに合った人間を当てはめたかった。優劣ではない」と説明した。

いよいよ10日(月)にはイギリスに向け出国し、U19イングランド代表との戦いに挑む第50期高校日本代表。

申キャプテンは「この時期に高校生としてラグビーができている(同級生)は、自分たちしかいないですし、この29人しか体験できないこと。感謝の気持ちと責任をもって、どれだけ強い相手にも自分たちのラグビーをやり通して勝利したい」と意気込みを語った。

また2年前には高校日本代表としてU19アイルランド代表を撃破した経験を持つJTSの竹之下選手は「最初は相手の体の大きさにビビッてしまうと思うのですが、体を当ててみたら意外と『いける』感触は掴めると思う。今日見つかった課題をイングランド遠征までに修正して、ビビらず思いっきりコンタクトしてみてほしい」とエールを送った。


追加招集となったPR平山風希選手も持ち前のアタック力を発揮

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