松山聖陵 7-59 中部大春日丘
今季のキャプテンをいまだ決めていないという中部大春日丘。
「夏合宿が終わるまでは、このままキャプテンを置きません。誰が一番チームに対し声を掛けているのか、を見極めてからみんなで投票しようと思っています」と宮地真監督は説明した。
だが決して、ネガティブな意味ではない。
「新3年生たちは、1年生の頃から出場経験がある選手たちばかり。みんな気持ちも入っています」
高いレベルの中で『最も信頼を得られる人は誰なのか』を、全員の目で見極めている最中だという。
今大会は、LO三治蒼生選手がツアーキャプテンを務める。
「2学年上のヤマトくん(福田大和選手、現・帝京大学1年生)にばかり頼っていた僕たちでした。今年は誰か1人に頼るのではなく、全員で取り組んでいこうという心を持っています」
この1年間で、体重が「7・8キロ増えた」という三治ツアーキャプテン。正式にキャプテンになりたい、という気持ちも「もちろんある」と話した。
1回戦の相手は、四国ブロック代表の松山聖陵。
「動かさないラグビーに対抗して、徹底的に動かそう」とボールを動かした。
ラックサイド、スクラムサイドに積極的にアプローチしたのは、スクラムハーフの荒木奨陽選手。
先制トライを奪うと、後半にも2トライを重ねハットトリックを決めた。
チーム合計9トライを奪い、快勝。2回戦へと勝ち進んだ。
三治ツアーキャプテンは断言する。
春の目標は「日本一」だと。
あえて『日本一』を口に出すのは中部大春日丘史上今年が初めてだと宮地監督は言うが、しかし例年と変わらぬ穏やかな表情でつぶやいた。
「今日も試合が始まる前に『日本一のスタートだぞ』と選手たち自身で言っていました。そういう気持ちで挑んで十分な年です」
今年のスローガンは『絶対をつくる』と定めた。
先の花園では準備していたサインプレーをやり切る力がなかったゆえ、悔しい3回戦敗退。
だから「絶対にやり切る力を身に着けたい。何度も繰り返し練習して『絶対』をつくってからゲームに挑もう」(三治ツアーキャプテン)とチャレンジを続けている。
2回戦の相手は、奇しくもその全国高校ラグビー大会で敗れた京都工学院に決まった。
悔しい思い出があるからこそ、選手たちはリベンジに燃える。
「花園でやられて、みんな泣いて悔しがっていました。絶対に俺たちがやり返して、圧勝して、日本一目指して全員で戦っていきます」(三治ツアーキャプテン)
一方で宮地監督は、京都工学院とは「仲が良いんですよ」と笑った。
「合宿も一緒だし、GWも一緒にやります。ライバルというよりも『一緒に切磋琢磨している良い仲間』です」
良き仲間との、3カ月ぶりの真剣勝負に挑む。