筑紫 62-0 青森山田
「みんな緊張していて、試合前はガチガチだった」と話したのは、9大会ぶりの出場を果たした筑紫の草場壮史キャプテン。
それでも青森山田をシャットダウンし、10トライを奪えば62-0で2回戦進出を決めた。
「緊張感が、悪い方向に転ばなかった。普段どおりのプレーができたので、筑紫ラグビーが体現できたと思います」と、ようやくの笑顔を見せた。
昨季はスタンドオフを担った草場キャプテンだが、今季は1年生の松本渓杜選手にゲームメイクを任せ、自身はひとつ外側のポジションで走ることにした。
「12番では、自分の得意な走力をめちゃくちゃ生かせていると思います。10番では、そういう機会があんまりなかった。12番になって、楽しいです」
この日自身で決めたトライはなかったが、そのランから幾度もチャンスメイクをし、チームのトライに結び付けた。
2回戦の相手は、ディフェンディングチャンピオンの大阪桐蔭。
「上手いプレーをしようとせず、筑紫のラグビーをしてどこまで戦えるか」と挑むチャレンジマッチに向かう。
東海大相模 38-0 名古屋
関東ブロック2位として今選抜を迎えた、東海大相模。
1回戦ではU17日本代表ら主力メンバーをコンディション不良で複数欠いたが、FWの力強さとBKの走力は昨季チームからしっかりと引き継いだ。
1回戦の相手は、名古屋。
サニックスワールドユースの予選会で交流が深まったことが縁となり、今年新チームになって初めて練習試合を行った相手でもあった。
「相模と対戦したい、と関東まで来てくれて、早稲田実業さんと三つ巴で対戦しました。『今年すごく良いチームだね』という話をしていたら、まさかの選抜で対戦が決定しまして・・・」と三木雄介監督は笑った。
この日、東海大相模の選手たちは左腕に喪章を巻き試合に挑んだ。
今年のはじめ、9期上の先輩が不慮の事故で他界。28歳だった。
「いまの東海大相模を築いてくれた先輩のために」と奮起すれば、5トライを奪って完封勝ち。
2回戦・高鍋戦へと駒を進めた。
新チームのキャプテンを務めるは、CTB中尾思選手。
この日は「散々な結果だった」と三木監督は評したが、強い想いを抱き1年をスタートさせたプレイヤーだ。
「1年生の頃から試合に出させてもらっていましたが、県予選決勝でずっと桐蔭学園さんに敗れてきました。その悔しさを一番知っているのは自分。『絶対に桐蔭学園を倒して日本一になる』という気持ちが一番強いのは自分だと思い、立候補しました」
だが元来キャプテンタイプの性格を有していたわけではない。自身では「内気な性格」と理解している。
だから今日は「やってやろう」という気持ちが空回りしたのだと笑った。
中学から東海大相模に進み、今年で6年目。どっぷり東海大相模に魅せられたキャプテンが、昨季主将から託された「絶対日本一になれよ」を胸に、今季一つ目の日本一を掴む戦いへと挑む。
「中尾は一番愚直にできる子。プレーだけでなく、ひたむきにトレーニングもするし、人間的にも何事にも一生懸命ラグビーをする子」(三木監督)