試合展開
大東:モスグリーンジャージ、関東:水色ジャージ
前半
両校ともに、今シーズン初の有観客試合となった今節。客席は埋まっているのに、いつも響くはずの応援が聞こえない。これまでの3戦とは異なる、「熱気の籠った静かな競技場」にいち早く慣れるのは、どちらのチームか。
大東ボールでキックオフすると、なんと大東、そのままインゴールまで攻め込む。開始1分にも満たないノーホイッスルトライか、と思われたが、関東のディフェンスに屈しグラウンディングできない。時計の長針が一周回りきらないうちに得た1stスクラムのチャンスをしっかりと組みきった大東、8番サイモニ・ヴニランギ選手が今度こそトライ。前半1分、7-0と先制する。
今シーズンいまだ勝ち星のない大東にとって、幸先の良い出だし。
と思われたのも束の間、その後敵陣で組んだスクラムで、コラプシングを取られる。スクラムの大東、流れに乗り切れない。
一方の関東は、コラプシングで得たラインアウトから大きく逆サイドへ展開する。最後は11番・福士萌起選手がインゴール左隅にトライを決め、7-5。同じく今シーズン未勝利の関東も、離されまいと必死だ。
関東は、前節で流通経済大に60点差の大敗を喫したとは思えない程のナイスタックルを連発した。1人目のタックルで射止めるその姿は、さながら一昨日の明治ー慶應戦で目にした慶應フィフティーンのよう。アップセットを期待するかのように、観客席からも関東のプレーに対して大きな拍手が沸く。大東にとっては、脅威に違いない。
流れに乗っていきたい関東だったが、前半29分に5番が不当なプレーでイエローカードを受けてしまう。10分間の数的優位な時間帯を大東に許すと、その間に大東7番・泉壮典選手がトライ。前半を、14-5と大東リードで前半を折り返す。