決勝② 川越東v深谷【第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選】

最後のノーサイド

ノーサイドの瞬間、言葉を失った山田監督。呆然と立ち尽くす。

振り絞った言葉は、「ラグビーの神様が微笑んでくれなかった。何かが足りなかった、ということ。」だった。「誰もが入ったと思いましたよね。」

感情が溢れ出たのは、保護者を前に挨拶をした時。「生徒たちは全力で戦ってくれた。僕が及ばなかった。」

グラウンドに足を踏み入れる時と出る時には、一礼をするのが現役時代からの習慣。伝統校を引き継ぐという大きなプレッシャーを背負う山田監督は、それでもまだ、監督歴3年目。道のりは長い。きっとまたラグビーの神様は、フカコーに微笑むはずだ。

深谷 山田監督
「規律を守る、レフェリーにフィットさせる、という部分が足りなかった。エリア取りが上手で、良いキッカー・ランナーが揃っている川越東さんに対して、良いディフェンスをしようと思っていた。ボールを継続して動かせばチャンスがあると思ったが、最後の我慢が足りなかった。やりたかったことをやられてしまった。」

深谷 須藤キャプテン
「実際に体を当てて、モールは深谷に優位だということが分かっていた。だから後半の最初の入りと後半ラストは、モールでこだわろうという話をしていた。悔しいです。」

深谷 井下バイスキャプテン
「自分のタックルミスからトライを取られてしまった。悔しいです。もっとみんなと一緒にラグビーをしたかった。後輩にはこの想いが届くと思うので、来年頑張ってほしい。第一線でのラグビー生活は、これで終える予定です。」

川越東 江田キャプテンからのエール
「深谷は本当に良いチームで、ディフェンスも集中し15人が一体となって攻めてきた。お互い最後まで諦めずにプレーできたと思う。深谷高校の分まで花園で戦ってくる。」

試合結果

川越東 17 –  14 深谷

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