男子セブンズ日本代表 チャレンジマッチ①
女子セブンズに代わってピッチに登場したのは、男子セブンズの面々。
会場の雰囲気が変わった。縦にも横にも大きさが増し、グラウンド内に「威圧感」が加わった。そして何より、グラウンドから聞こえてくる言葉の量が増えた。これが、コアチームに再昇格したチームが生み出す空気か。
最初に得点をしたのは、REDSチーム。インゴール前でするっと抜け出した赤11番・加納遼大選手が、ど真ん中にトライを決める。所属先の明治安田生命ホーリーズの選手たちが、お手製の「加納選手の顔を象ったお面」をつけて応援する前で、堂々の先制トライを奪った。
このままREDSチームが押す試合展開になるか、と思われたが、前半の早い段階にFWの要である副島選手が負傷退場。すると息を吹き返したBLUESは、1番・セルジョセ選手が敵陣22m手前で縦に突破しトライを決めた。
勢いに乗ったBLUESは、立て続けに青12番・本村直樹選手が2本、ゴールポスト近辺へのトライを決める。1本目のトライは、8番・合谷和弘選手が蹴った絶妙な回転の掛かるグラバーキックに走り込んでのトライ。少ない準備期間の中でも、チーム内での絶妙な連携を伺わせる。
後半攻め立てたのも、BLUESだった。
REDSチームの12番・林大成選手が右サイドを駆け上がると、待ち受けていた青9番・小澤大選手がタイミングをばっちりと合わせたナイスタックルを見舞う。自陣深くでターンオーバーに成功したBLUESは、なめらかなパスを繋ぐと12番・本村選手がこの試合3本目のトライ。
ワールドラグビーセブンズシリーズへの出場149試合を数える小澤選手。ラックを巧く捲ってトライに繋がるターンオーバーを見せるなど、ベテランらしい安定感でファンを喜ばせた。
コンバージョンゴールがドロップキック形式なセブンズにおいて、トライする場所も肝心。女子の1試合目はゴールポスト近辺でのトライが少なかったため、コンバージョンゴールは一本も成功しなかった。
対する男子は、全8トライ中6本がゴール中央付近でのトライだったため、コンバージョンゴールも6本成功。14-38で、第一試合はBLUESが勝利を収めた。
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