11月29日(日)に熊谷ラグビー場で行われた「リポビタンD presents JAPAN RUGBY CHALLENGE 2020」。
この日、全試合通して最多の5トライを奪ったのは、BLUESチームのキャプテンを務めた本村直樹選手(Honda HEAT所属)。
2018年ラグビーワールドカップセブンズの悔しいメンバー漏れから這い上がってきた本村選手は、いつのまにかチームの中心選手として目覚ましい活躍をみせるまでになっていた。
彼の何が変わったのか。記者会見での質疑応答から、紐解く。
みんながプレーしやすいようにラグビーをしたい
まずは試合を開催してくださった方々、ありがとうございます。
試合が出来ることを楽しみにしていました。今日は自分たちでも、面白いゲームが出来たと思っています。これからレベルを上げて、もっと面白い試合ができるように、オリンピック目指して頑張っていきたいと思います。
最近、ゲームキャプテンをすることが多くなって、その中で周りをみるようになったことが自身の大きな変化です。
みんながプレーしやすいようにラグビーをしていきたいですし、その中で自分も活きるプレーヤーになりたい。
周りを見て仲間にボールを求めたり、仲間がプレーしやすいように、と考えていたことが今日のプレーに繋がったかな、と思います。自分のことばかり考えると、結構考え込んでしまうので。周りを見ていたほうが、自分の中で良い流れが掴めるようです。
ーー大きな怪我から1年、久しぶりの実戦でした。レベルアップが図られた点と、オリンピックを目指す上での更なる課題を教えてください
今日、1年ぶりにユニフォームを着てお客さんの前でプレーできて、本当に楽しかったです。同じくらい緊張もしましたが、その中で自分としてはいいプレーが出来たかな、と思います。
一方、自分の中でもっと伸ばしていきたい部分はディフェンスです。1対1のタックルなど、「本村がいるとみんなが安心するようなプレーヤー」にこれからなっていきたいと思っています。安定感を更に磨きながら、周りを見て声を掛けながらチームを引っ張っていける。そんな存在になりたいと思います。
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本村選手が自身の改善点を問われた時に、口にした言葉。
「本村がいると、みんなが安心するようなプレーヤーになっていきたい」
隣にいた岩渕ヘッドコーチは、小さく頷きながら聞いていた。
否が応でも、リオオリンピックでの4位入賞以上の成績が期待される、男子セブンズの面々。念願のメダル獲得に向け、選手層は更なる厚みを増す。
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