「ラグビー選手がラグビーをできる、大きな意味のある大会」OTOWAカップ関東女子大会

3位決定戦

試合概要

【対戦カード】
RKU グレース 対 日本体育大学ラグビー部女子

【日時】
2021年2月7日(日)11:30キックオフ

試合結果

RKU グレース 12 – 36 日本体育大学ラグビー部女子

80分の物語

RKU:白ジャージ、日体大:青ジャージ
南侑里選手。日体大11番。
この選手に魅了された80分だった。
少しばかり蹴り上げたボールを、数メートル先で自らキャッチ。そのままインゴールまで走り込んで、トライを決める。しなやかな身のこなしに、一つ目の驚き。
ボールを持ってグラウンド中央を駆け上がれば、タックルを受ける。しかしすぐに立ち上がってボールを拾い上げると、そのまま何事もなかったかのようにアタックを続けた。判断力に、二つ目の驚き。
南選手を見ていると、「ラグビーってこんなに簡単だったろうか?」と思ってしまう。それぐらい、全てのプレーに無理のない、稀有な雰囲気をまとっていた。
一方、力強さを発揮したのは日体大・13番の小林花奈子選手。キックチャージから50mを超える独走トライを決めるなど、この試合のMIPに輝いた。
今年行われる女子ラグビーワールドカップでは「優勝を目指す」と迷いなく語った、日本代表候補でもある小林選手。プレーが止まった時に見せる豊かな表情は、とても愛くるしい。
試合は、決めるべき所で決めきり、また守るべき時間帯で守り切った日体大がトリプルスコアで勝利を収めた。
逆を言えば、ディフェンディングチャンピオンであるRKUグレースはなかなかトライを奪いきれなかった、とも言える。
何度も敵陣深くまで攻め込むも、「あと数センチ」が届かない。この数センチの悔しさは、来シーズンへ持ち越された。

試合中、何度もDFラインについて言葉を交わした日体大。ピンチの後に訪れるチャンスを逃さない強さが光った

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