ファンの前でラグビーができる嬉しさ|パナソニックvリコー<TL2021> 

His story ~リコーブラックラムズ

対照的な2人のルーキーだった。

後半21分から登場した武井日向選手(23歳)は、度重なるファールにより後半38分、シンビンの判定を受ける。

昨年の大学選手権決勝、国立競技場で戦って以来の公式戦。

トップリーグデビュー戦は、ほろ苦いものとなった。

変わって、御所実業高校卒業後ニュージーランドに留学し、今年リコーに加入したメイン平選手(20歳)。

出場時間9分ながら、ボールタッチの回数が増えるポジショニングで躍動した。

パスを受けると、力強いボールキャリーでグラウンド中央を15m駆け上がり相手のペナルティを誘う。

ディフェンスでも、百戦錬磨の堀江翔太選手の足に絡んで離さない粘り強さを見せた。

成長著しい若手が揃うリコーバックス陣の中で、開幕戦の舞台に立てた経験は大きい。

***

前半20分までは順調だった。

精度の高いダブルタックルに、ディフェンス・アタックともに勢いのあるプレーの数々。

7対3と、パナソニックをノートライに抑えるどころかリードしていた。

しかし、徐々に精度が落ちディシプリン(規律)が欠けてくると、ラフなプレーも目立つようになる。何よりパナソニックの修正力に苦しめられた。

それでも、濱野大輔キャプテンはグラウンドに立って、ファンの声援に感謝したという。

「掛け声を出せない今、ハンズクラップで最後までファンの方々が応援し続けてくれた。本当にエネルギーが伝わってきました。だから、僕も円陣の中で『泥臭く本気のプレーをしよう』と声を掛け続けていました。」

シーズンは、たった今はじまったばかり。

「リコーらしい、泥臭くひたむきなプレーを。エナジーや感動を与えられるプレーを見せられるよう、気を引き締めていきたい。(濱野キャプテン)」

トップリーグ最高成績を目指し、次週はヤマハ発動機ジュビロと花園ラグビー場で戦う。

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