松田凛日選手
ーー昨年は怪我と向き合う時間が長かったですね
長いこと、練習に戻ったり抜けたりを繰り返していました。11月のチャレンジマッチの時には左膝が万全ではなかったのですが、年が明けたくらいから100%コミットできています。怪我前よりもスピードやウエイトの数値が改善されました。
ーー数値はどれくらいでしょう
ベンチプレスが87.5㎏、50mは6.7秒でした。チームでも上の方です。
ーーその高い身体能力も踏まえ、ハレHCからはどのような期待をされているのでしょうか
アタックでは、相手を置き去りにするようなラインブレイクを求められています。課題はディフェンスでのハードワークですね。6試合出続けられるフィットネスを養っています。
HCの交代で最初は戸惑いもありましたが、チームの雰囲気も良い方向に向いています。みんな楽しんでラグビーに取り組めていると思います。
ワクワクするダイナミックなプレーを
ーー怪我をしない体作りも課題かと思います。どのような工夫をされているのでしょうか
練習前には可動域を出すアクティベーションを徹底し、練習後には筋膜リリースなどストレッチをしています。これらを始めてから、怪我が出ていた箇所も出なくなり、予防の手ごたえを感じています。
ーーお父様(努氏、元日本代表)にも相談することはあるのですか
そうですね。不安なことや自分の怪我について、不安なことがあるとすぐに聞けるので頼りになる存在です。
合宿中は連絡を取りませんが、家に帰った時に父が怪我した時の話やプレーについて聞いています。父の存在をプレッシャーに感じたことはありません。
ーー改めて、松田選手にとってオリンピックとはどのような存在でしょう
ラグビー選手として一番目標とする舞台です。全てを掛けて、オリンピックで良いプレーを出したいと思っています。アタックの部分で会場を沸かせられるような、見ている人がワクワクするようなダイナミックなプレーをしたいと思います。
ーーともにオリンピックの舞台を目指してきた仲間である大竹風美子選手が、自身のSNSで手術を受けたことを昨日公表しました
いまはたくさんの人から連絡が来ているだろうと思い、直接の連絡は控えています。一緒にオリンピックを目指してきたので、自分のことのように悔しいです。いつかまた、一緒にラグビーができるよう私も頑張ります。