68点差。再試合の府中ダービーは、サントリーが圧巻|TL第4節<東芝vサントリー>

80分の物語

東芝:赤ジャージ、サントリー:黄ジャージ

HISTORY of TOSHIBA Brave Lupus

「勝利したサントリーのみなさん、おめでとうございます。非常に素晴らしいプレーでした」

試合後の記者会見、トッド・ブラックアダーHCはこう切り出した。

「こういうことは時々起こる。サントリーが良い試合をしただけ。ここから立ち上がっていきたい」とも。

想像しなかった80分だった。

得意なはずのブレイクダウンで、何度もペナルティをとられた。

リーチマイケル選手は「テンポ良くアタックしたかったが、サントリーもブレイクダウンに強いプレッシャーをかけてきた。ブレイクダウンの質をあげないと、サントリーのような強豪チームと戦うと大変なことになる」と反省。

自陣でのペナルティは、ボーデン・バレットに3点取る機会を献上することと同義語。4ペナルティゴールに、6コンバージョンゴール。合計24点、黄色ジャージの10番に取られた。

小川キャプテンは、前半21分と前半終了時、関谷レフェリーに話し掛ける。重なる東芝のペナルティ判定に、基準の確認をしたのだろうか。2度とも、長いこと言葉を交わした。

しかし、後半に入っても中々接点の不確かさは改善されない。リズムに乗りきれない、東芝フィフティーン。

待ちに待ったスコアは、後半26分を回った時のことだった。

モールを押し込んで、7番マッド・トッド選手がトライ。今シーズン初出場となった共同キャプテンの徳永祥尭選手(20番)も、最後背中を押し込んだ。

ようやくのトライ、なにかきっかけを掴みたい1トライ目。

だが、余力は残っていなかった。

この日フロントロー登録されていた6人のうち、3人が負傷。後半34分には、プロップの選手を揃えられずアンコンテストスクラム(スクラムの陣形は取るが、実際には組まないこと)になってしまった。

セットピースを大黒柱とする東芝として、どう頑張っても苦しい。

だが、下を向いてばかりいられない。

「準備の段階では本当に良かった。この経験を、次に活かしていきたい」と試合後に語った小川高廣キャプテン。

次節は金曜ナイターに、同じく秩父宮ラグビー場でNTTコミュニケーションズと対戦する。

フォトギャラリーはこちら

&rugbyを応援する

スポンサーリンク