東京オリンピック2020ラグビー男子日本代表 オンライン合同インタビュー vol.1

日本ラグビーフットボール協会は6月21日、TOKYO2020ラグビー男子日本代表内定選手3名およびヘッドコーチのオンライン合同取材を行った。

東京オリンピックでの初戦まで、ちょうど1ヵ月。

それぞれの想いを聞いた。

石田吉平選手

選ばれるまでは、メンタル的に不安定でした。選ばれてほっとしているのと同時に、日本代表としての責任も感じています。

これからいかに努力をして、メダルを獲得するための選手になれるか。責任感が増した感じがしています。

ーーチームにおける役割を教えてください
たくさん動いてチームを動かすこと。チームワークを高めていきたいと思います。

ーーメインポジションはどこでしょう
スイーパーとしてボールを動かすことを求められているので、メインはスクラムハーフですが、バックス全部です。FWもやっているので、スクラム組んだりラインアウト入れたり。どこでもやれるように、全ポジションをと思っています。

ーー体つきが一回り大きくなったように感じます
体重は増えていません。服が小さくて大きく見えるだけだと思います(笑)。スクワットは10kgアップして240㎏くらいあげられるようになりました。

ーーオリンピックで対戦したいチームはありますか
ユースオリンピックで戦った選手も多い、アルゼンチンとはやってみたいです。あとはフィジーやNZにチャレンジして勝ちたいです。

ーー東京オリンピックを意識し出したのはいつ頃でしょうか
高校3年生の時に初めて日本代表としてワールドシリーズに出たとき、コーチから東京オリンピックを視野に入れられるポジションにいることを言われ、初めて意識しました。

ーー体作りの基礎となったのは、いつ頃のどんな練習でしたでしょうか
縄跳びと坂道を走ったのが一番大きいと思います。縄跳びは10分くらいずっと飛んでいます。

小学生の頃通っていたラグビースクールのコーチから、縄跳びは体力がつくと言われてずっとやっていました。坂道はダッシュは高校の先輩である(松井)千士さんがやっていたので、みんな真似してやっていましたね。

ーー小さい体で世界と戦う秘訣を教えてください
気持ちの部分で負けない、というのが体の大きい選手に勝つ武器。小さい体で乗り越えた一番の武器は、メンタルだと思います。

ーー尊敬する先輩、合谷選手はサポートメンバーとなりました
頑張って、と言って頂きました。複雑な気持ちになった時に「そんなにクヨクヨしてるならポジション取っちゃうよ」と言われたんですよね。そう言って頂いて、気持ちが楽になりました。

ーー代表内定後、明治大学からどのような言葉があったのでしょうか
新監督の神鳥さんには報告をしました。頑張れよ、明治を考えずにオリンピック頑張ってこいと言われた。明治の代表として頑張りたいです。

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藤田慶和選手

『一日一生』という言葉を大事に、先を見ることなく1日1日を大事にプロセスを踏んでやってくることが出来た。東京オリンピックメンバーに選ばれた時は本当に嬉しかった、やっとスタートラインに立てました。

これからあと一ヵ月、1日1日大事にできれば、いい結果がついてくると思う。信じてやり切りたいです。

ーーリオオリンピックから進化したと感じる点を教えてください
岩渕さんもメンバー発表会見でおっしゃっていましたが、プレッシャーの掛かる中で落ち着いてプレーすることは出来てきていると思う。中堅ポジションになり、みんなを引っ張る、勝利に導けるプレーが出来てきているのではと感じます。

またジャージを着る責任が、リオの頃より強いと感じます。リオの頃は最年少組で、若手でした。必死についていくだけ、ボールをもらったら走るだけ。

それが今は、チームを勝たすためにどうプロセスを踏みながら行動したらいいのかを考えるようになっています。グラウンド外でたくさんのコミュニケーションを取ったり、人間観察したり。それぞれの癖を観察しながら、生活を送るようにしています。

ーーキックオフまでちょうど1ヵ月です
いろんなことを準備できると思う。チームとして一番延びることができる1ヵ月。最高の準備をチームをつくるためにしていきたいです。

テーマは変わらず『Bee Rugby』。世界一速く、素早く動き回って相手を圧倒する。精度を高めていきたいです。

ーードバイ大会には出場できませんでした
コンディションが上がらず、怪我も治ったり治らなかったりで2021年シーズンあまり試合に出られなかった。その中でも準備してやってこれたので、今は問題なくしっかりと試合に臨めます。

ーーポジションは
スクラムハーフやスタンドオフを中心に、HOもPRも基本的にどこでもやる準備をしています。スクラムやラインアウトの練習も少しずつしています。

ーー東京オリンピックへの想いを教えてください
リオではバックアップメンバーとして悔しい日々を送りました。東京オリンピックに出るしかない、という気持ちはその時に生まれています。

2019年の1月、ブラウニー(トニー・ブラウン)に連絡してサンウルブズに参加させて欲しい、と直談判をしました。1週間練習に参加させてもらった後、「今は呼べないけど必要になったら呼ぶから、呼んだ時のために準備しといてくれ」と言われ、セブンズからも声が掛かっていることを伝えると「スピードの速いセブンズで磨いといてくれ」と言われたので、最初は2019年の可能性を残しながらもセブンズに行きました。

でもセブンズに行ったらセブンズに熱中していましたね。当初の予定よりも少し早く、セブンズに移行し集中することが出来たと思います。セブンズが拾ってくれてチャンスをくれた、岩渕さんには感謝をしています。

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