The Side of 中央大学
厳しい開幕戦。
それでも、体を張って「Will(意志)」を体現し続けたキャプテンがいた。
ファーストトライを奪われた直後には「取り返すぞ!」
スクラムで手応えを掴んだ時には「スクラム全然いけるぞ!頑張ろう!」
キックオフの時には「中大リスタート!FW粉砕!」
プレーが止まる度に仲間へ声を掛け続けたのは、中央大学4年・茂原隆由キャプテンである。
そんな茂原キャプテンの最大の見せ場は、後半16分。
日大の重量級ウイング・水間選手がこの日何度目かのパワーとスピードを活かしたランでグラウンド中央での突破を図ると、待ち受けていた茂原キャプテンが真正面から体を当てた。
響き渡る、肉体同士がぶつかり合う音。
勝ったのは茂原キャプテン、一発で仕留めペナルティを奪った。
頼りになる、キャプテン。
1年生の光安喬平選手(2番)は満面の笑みで飛びつき、近くの選手たちは抱きしめに駆け寄る。
188㎝/130㎏の大型プロップ。後半28分に退くと、報道陣らが座る席の前でお辞儀をしてからベンチに戻った
前半は無念のノートライ。
「うちにはいいキッカーがいる」と監督が太鼓判を押す、津田貫汰選手(10番)の50m超ペナルティゴールによる3点にとどまった。
しかし後半は、15番・杉本崇馬選手のキックパスに飛び込んだ1年生ルーキー篠崎虎太郎選手(11番)のトライなどで3トライをあげ、互角の戦いを演じる。
ただ、最後まで前半奪われた5トライ差を縮めることは出来なかった。
試合後、茂原キャプテンは「フィールドに立っている15人全員がWill(意志)を出せていたか、といわれたら出来ていなかった。そこが原因だと思う」と開幕戦での戦いを振り返る。
次戦の相手は、昨年度リーグ戦2位の流通経済大学。
「FWで戦えたことは自信になった。後半のように敵陣に入ってプレーする時間が増えれば勝機はある。BKとして、FWを前に出させるマネジメント、前に出続けるDFをし、敵陣でプレー出来るよう練習を重ねたい。(池田叡司BKリーダー)」
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