実践によって得られるはずの自信がないこと、それが一番不安だった|関東大学リーグ戦1部|第1節|流通経済大×大東文化大

流通経済大:白金ジャージ、大東文化:モスグリーンジャージ

The Side of 流通経済

クラスターが発生し、およそ1ヵ月の活動停止を余儀なくされた流通経済大。

活動が再開してもすぐに普段通りの練習が出来たわけではなく、段階を踏んだ練習メニューが組まれた。

「ダイナミックラグビーを掲げているが、コンタクト練習に時間を割くことが出来なかった。(河野ゲームキャプテン)」

強いコンタクトから素早く立ち上がって次のプレーへ。

描くラグビーは頭の中にあるが、身に付けきらないうちに向かえた開幕戦だった。

逞しき右プロップのシンクル寛造選手は「セットピースでは大東をひっくり返すくらいの気持ちでやった」と闘志を口にする。

限られた時間の中で鍛錬を重ねたのだろう。相手ボールのラインアウトでは何度もスティールした。

スクラムは押し込まれる時間帯が続いたが、最後に一本、ペナルティを獲得。

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試合最終盤までなんと無得点。

このままノースコアで終わるかと思われた後半37分、河野竣太ゲームキャプテンが自陣でボールを手にすると、そのままおよそ70mの独走トライを決めた。

「全体練習が出来ない分、個人トレーニングに励んだ」という河野選手。

「体重は変わらないまま体脂肪が落ちた」その引き締まった体でグラウンド中央の狭いスペースを華麗に駆け抜け、ゲームキャプテンとしての意地をみせる。

試合中、ピッチサイドから聞こえた「流経取ろう!」の声。

「まだいけるから!」と、励まし続ける仲間がいた。

ダイナミックラグビーは、次節・中央大学戦で体現する。

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