戦って分かったラグビーへの熱さ。「すごく楽しかった」|準々決勝 昌平v浦和【第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会埼玉県予選】

ラグビーの季節がやってきた。

花園出場を目指し、青春をかけて戦う選手たちをレポートする。

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試合概要

【対戦カード】
昌平高等学校v 埼玉県立浦和高等学校

【日時】
2021年10月30日(土)10:00キックオフ

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試合結果

昌平 24 – 0 浦和

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試合展開 ~昌平高校~

昌平:緑ジャージ、浦和:紺ジャージ

ファーストスクラムは、浦和ボール。

ヒットの瞬間に押し込み、そのまま1.5m進み切ればターンオーバー。ボールを奪い返した。

「良いスクラム!」「取り返すぞフォワード!」

自らのミスで発生したスクラムでも、心強いフォワードがいる。

2本目のトライも、スクラムが起点だった。

この試合初めてのマイボールスクラムからすぐにボールアウトし、左へ細かくボールを繋ぐ。DFラインが余った所で、11番・平塚選手が約20mを走り切ってトライを決める。

「DFナイスだぞ」「まだ、0-0の意識でいこう!」

例年通り強いフォワードが揃った昌平高校。

今年は加えて、バックスの展開力も魅力だ。

1本目のトライは10番から12番へのホットラインで縦に当たり、そのまま走り切った12番・平岡選手がトライ。

ラストトライも、15番の北川キャプテンが逆サイドへ回り込んでトライを奪った。

試合時間が残り5分を切ってもなお、自分たちのプレーに愚直にチャレンジする”気持ち”もあった昌平高校。

「やってきたことを出そう」

6番が当たって9番が出せば、20番・21番・15番と繋ぎ、25番が果敢なチャレンジ。

笛が吹かれる最後の瞬間まで、トライを目指し足を止めることはなかった。

「僕たちの目標は、花園で年を越すこと。そのために県予選は全部無失点でいこう、と話をしています。(北川キャプテン)」

狙う頂を『花園出場』から『花園での年越し』に目線を上げた昌平高校の戦いは、まだ幕を開けたばかりだ。

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最後のノーサイド ~浦和高校~

トライを取られても「こっから、切り替え!」「落ちんな浦高、大丈夫!」と声を出し、ノックオンにも「オッケーオッケー!」と仲間を鼓舞する。

県立の男子校として偏差値トップを誇る浦和高校ラグビー部。男子校らしい結びつきは、プレーからも見て取れる。

チームを率いるは、監督2年目の山本義明氏。試合前の円陣で熱く声を出す様を、じっと後ろから見つめた。

前半20分過ぎに6番の櫻井選手が足を痛めると、どうにか復帰しようと一度ピッチの外に出てテーピングで固定した。

だが足を満足に着くことが出来ず、そのまま交代。代わって入った25番・本田選手に「ヒビキ、たのむ!」と全てを託す。

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早い出足で、昌平に何度もプレッシャーを掛けた3番・岩澤選手は、交代を告げられるとグラウンドに一礼し「ありがとうございました」と声を出した。

そして一番近いポジションにいた11番・小平選手に「任せた」と声を掛けると、ベンチに座ることなく、そのままグラウンド脇で仲間にアドバイスを送り続ける。

敵陣に入れば、得意のモールを組もうと何度もチャレンジした。

だが、相手は前年度埼玉県王者の昌平高校。簡単には組ませてもらえなかった。

遠かった、1トライ。

浦和高校の秋は、終わりを告げた。

試合後ロッカールームに戻ると、押し殺すことなく声を上げて涙を流した浦和高校の選手たち。

「この試合に勝って、この次もその次も勝って、花園に行くつもりでした。(No.8 黒澤キャプテン)」

前年度王者からの勝ちを本気で狙ったからこそ、本気で花園出場を目指したからこそ、溢れ出る想いがあった。

敵の主将は言う。「とにかくディフェンスが強くて、圧力が凄かった。ラグビーに対して熱いチームだというのは戦って分かった。すごく楽しかったです。」

体をぶつけ合ったからこそ、伝わるアツさがあった。

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↓試合後のインタビュー動画はこちらから↓

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