60分の物語
國學院栃木:紺ジャージ、流経大柏:エンジジャージ
國學院栃木、圧巻の前半だった。
自陣ではジャッカルにターンオーバー。
相手をゴールに近付けさせない。
「ペナルティ、規律は意識しました」とは司令塔の伊藤龍之介選手。
細かくノーペナルティを意識したことが、前半の勢いになった。
一方の流経大柏は、モールでオフサイドのペナルティにハイパントキャッチ後のオブストラクションと、噛み合わない時間が続く。
「夏以降『チームとしてどう戦うか』ということに時間を割いてきた。昨日の練習でがっちりとハマる部分があったので、期待したんですけど」と相監督。
一矢報いたのは、後半27分だった。
ゴール前5mラインアウトからモールを組めば、8番・中川功己選手が押し込んだ。
「流経いこー!りゅーけー!」
夏の関東大会では0-19で敗戦。
花園では、1つ返すことが出来た。
國學院栃木のキャプテン・白石和輝選手は、2回戦での負傷から出場が適わなかった。
「自分の命を守る、という毅然としたスピーチをキャプテンがしてくれました。代わりに入った2年生の岡部(4番)は昨夜のジャージ授与式で『和ちゃんの分まで体張る』と泣いていましてね。(吉岡監督)」
結束力が増し、一丸となって戦うことが出来た、という。
ベンチコートの肩に刻まれた文字は『Best 4 or Better』
「過去最高がベスト8。そこを超える、という意味です。(吉岡監督)」
いよいよ3日、Best 4 or Betterを達成するための戦いが幕を開ける。
- 1
- 2