コンペティションで勝ち取った10番。Enjoyを願う7番。|NTTジャパンラグビーリーグワン2022|サンゴリアス×ヴェルブリッツ

ヴェルブリッツ

およそ1年半振りのヴェルブリッツでの公式戦。

試合後の第一声は「完敗です」だった。

姫野和樹選手、27歳。

ハイランダーズでの「新人賞」を経て、今季茂野海人選手と共同主将を務める。

「1年半ぶりのヴェルブリッツでの試合。興奮していたし、楽しもうとしていました」というが、本来の闘志溢れる真紅のオーラからは遠かった。

試合中幾度も腰に手をつき、俯いた目線を見せる。

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前節、静岡ブルーレヴズを迎えホームで開幕する予定だった。

しかし、試合前夜の中止決定。

この試合が、リーグワンでのファーストゲームとなった。

「今日の結果は残念ですが、ファンのみなさんの前でプレー出来たことはプラスだと思います。

言い訳せず、来週に向け自分たちがどう考えどう成長していくか考えていきたい。」

サイモン・クロンHCも「(姫野選手が)戻ってきてくれて嬉しい」と話す。

「今日は厳しい結果がグラウンドの中で出たが、それは練習から表れるものだと思う。もう少し紐解いて考え、準備の段階で出来るように考えていきたい。(姫野キャプテン)」

 

今年のチームスローガンは『YOLO(You Only Live Once)』

右腕にしたためた「Enjoy」がグラウンドで体現される日を、待ち望む。

***

試合後、トンガの火山島で発生した大規模な噴火で影響を受ける人たちにも想いを寄せた。

「トンガにルーツのある仲間は多い。ただただ心配しています。

私たちが被災した時には、トンガからのサポートがあった。何倍にもして返したいという思いです。」

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