「この山は勝つことが100点」前年度王者・東福岡が2回戦進出|第23回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会 東福岡×國學院久我山

ディフェンディングチャンピオン・東福岡高校。

「この山は勝つことが100点」と藤田雄一郎監督が言うように、1・2回戦から強豪校との戦いが続く。

初戦の相手は國學院久我山高校。

体重100㎏を超える選手も多い重量級チームを相手に、ペナルティーゴールで先制すると、一度もリードを奪われることなく20点差をつけた。

「今年はディフェンス。普段の練習からディフェンス練習8割。アタックは2割しか練習していない」と藤田監督は言うが、次々とアタックが繋がる東福岡のラグビーは健在だ。

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後半最初のトライを取ったのは、13番・永井大成選手。相手DFを踏み倒しながら力強くブレイクすると、そのままゴール中央に走り込んだ。

その前にも、ラックサイドで絶妙なタイミングの持ち出しをしたり、ボールを受け取ってそのまま内に返すパスを放ったりと、アタックでの判断が光る。

それでも「外で取り切れるところで取り切れなかった。もっとバックスで連携してゲームメイクしていきたい」と目線は高い。

「今年はディフェンス。2トライ取られてしまったことは反省点、修正したい。」


東福岡でさえ足りないという経験値。「経験値を与えればマイルが溜まっていく。今日のゲームより明日の方が絶対良いゲームになる。(藤田監督)」福岡を出発する前まで、3年生たちが体を貸し練習を続けた

新チームのキャプテンは、大川虎拓郎選手。

藤田監督から任命された時「自分がやらないと、と決心出来た」と話す。

この日はメンバーによってフランカーからロックにポジションを変え、フル出場した。

 

今年のスローガンは『破』。

「現状維持では衰退。一日一日、昨日の自分を見つめ直し進化したい」という意味を込めて、リーダー陣で決定したものだ。

「優勝という大きな目標はあるが、まずは目の前の試合。相手をリスペクトして、一戦一戦戦っていきたい。」

次戦は、定期戦の相手でもある天理高校と相対する。

***

後半26分にダメ押しの4トライ目を奪われると、國學院久我山のキャプテン・清水健伸選手(3番)は仰向けになり、地面を両手の拳で強く叩いた。

「自分が相手を見て、しっかりと止めるべきだった。だけど疲れてワークレートが下がってしまい、足が動かなかった。自分の情けなさ、チームに貢献できなかった悔しさからでした。」

人一番負けず嫌いだと自認する自身の性格。

仲間の投票でキャプテンに選ばれると「自分の言葉とプレーで仲間を鼓舞したい」と気を吐く。

 

良い反省点が見つかった試合。だからこそ「最後の1試合、絶対勝って、良い形で選抜を終えたい。」

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