「去年優勝したジャージを着ていることに満足していないか。」東海大大阪仰星・湯浅監督の問い|サニックスワールドラグビーユース交流大会2022

人間みんな足りない

予選リーグ2日目の京都成章戦は、暴風雨の中行われた。

「今日は天候も悪いから、絶対にミスは起きる。ミスに寛容になろう」と湯浅監督は試合前選手たちに話をしていた。

ミスをすることがダメなのではなく、ミスした後にカバーしないことの方がダメ。

人間みな、足りない。だから助け合ったらいいじゃないか。

言葉通りのゲーム展開だった。

強い雨風が影響し、また京都成章の勢いにも押され、自分たちのミスから攻め込まれる場面が続いた。

しかし、ミスした後の仰星は強かった。それぞれがカバーに走った。

例えば、自分たちのダイレクトタッチから自陣22m付近で相手にラインアウトを許した時。すぐさまブレイクダウンでペナルティを奪い、ピンチを脱することに成功した。

相手にボールを渡してしまった時もそう。ジャッカルにターンオーバーにと、体を張って守った。

 

自分たちで決めたことをやった結果、ミスをしたらそれはカバーすればいい。起こったミスをカバーし、50分後*に勝っているためにみんなで意思統一をしよう。

「絶対に助けよう。」

試合終了間際に1トライを許したが、しかし互いに助け合っていることがプレーに表れた50分間。15-7で、勝ち星を一つ付け加えた。

*予選リーグは25分ハーフ


京都成章にボックスキックを蹴り込まれた時も、素早く反応しセービングに飛び込んだ

ワールドユースで戦う、貴重な公式戦6試合。

どれだけの選手たちが「ジャージを着て何をするのか」を考え、プレーで表現する階段を駆け上がっていくのだろう。

次なるマイルストーン、「最大の伸び幅を見せる夏」に向け楽しみは尽きない。

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