試合展開
試合開始早々組まれた4本のスクラム。互いにボールが手に付かず、セットプレーが増える。
川越東は、ラインアウトモールからブレイクダウンでファイト。
深谷も次々とボールを動かし、縦に強いバックス陣が風穴を開けた。
先制したのは深谷。
前半17分、13番・野口彰太キャプテンから12番・飯塚祐真選手、8番・馬場健太選手と次々に縦に歩を進めると、フェーズを重ねる中でアドバンテージを獲得。
敵陣深くで獲得したラインアウトから2番・新井靖憲選手がワンタッチでボールを再度受け取り、インゴールの隅に押し込んだ。
川越東の攻撃も光る。
14番・石本瑛選手が左の大外でボールを受け取ると、相手ディフェンダーをステップで交わしタッチ際で勝負。30m前進した所で深谷のジャッカルに合うが、ウイングの役割を心得たプレーに胸が躍る。
次のスコアは前半28分。
川越東がラインアウトモールを押し込み、2番・木倉優心選手がトライ。難しい位置からのコンバージョンゴールも15番・土居泰介キャプテンがしっかりと決め、7-5。
川越東が2点のリードで前半を折り返した。
後半最初のトライも川越東。
13番・稲葉逸生選手のインターセプトをきっかけに攻撃が繋がり、これまたラインアウトモールから2番・木倉選手がグラウンディングしたのは後半6分。
後半21分にも14番・石本選手がインターセプトから鮮やかなトライを決める。コンバージョンゴールも決まり、21-5。リードを広げた。
しかしその3分後、密集から抜け出し20m超の独走トライを決めたのは深谷。
11番・須永天万選手がボールを地面についた。
「やりきろう、深谷!」
自分たちがやってきたことやりきる、それがどれだけ難しいことか。
最後までともに攻撃を繰り返したが、21-10でノーサイド。
3位決定戦は、新人戦王者・川越東が制した。