佐賀工業の進化は、コミュニケーションと話し合い、ポジションを越えた練習にあり。|第9回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会

佐賀工業・井上達木選手のトレードマークは、手首に捲かれたテーピング。毎回その試合に応じた言葉を調べ、したためているという。

「今日は『全員で最後まで戦い抜く』という意味の四字熟語を選びました。」


セブンズでは昨年からスロワーを担う井上選手。「中学生の頃、遊びで練習していたら上手くなっちゃいました。」15人制でも今年の九州大会から投げるようになった。「佐賀工業の武器はモール。FWを最大限に使いたい、ということでフルバックの僕が投げています。」

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そんな井上選手に今年の佐賀工業の強さの理由を問うと、「バックスとフォワードのコミュニケーションが一層取れるようになった」ことを挙げた。

「フォワードもバックスのスキルを練習し出しました。バックスの練習にフォワードが交ざることもあるんです。もっと上手くなろう、と展開出来るようにもなった。モールに頼り過ぎると、やっぱりフォワードだけがキツくなってしまうので。そういう所を選手たちでいつも話し合うようにしています。」

積み重ねたスキルは、セブンズでも存分に発揮される。

大会初日の予選プール2戦、そしてカップトーナメント1回戦と3戦続けてのゼロ失点。圧倒的な攻撃力を武器に、ベスト8まで無失点で駒を進めた。

しかし準々決勝の相手は大会王者・報徳学園。前半をノースコアに抑えられ、逆に2トライを奪われると10-26で敗れる。

「報徳学園、強いですね。びっくりしました。前半1本取れていれば少し流れも違ったかな、って。(枝吉巨樹監督)」

それでも残りの試合全てに勝利し、最終順位は全国5位。チャンピオンチーム以外には敗れることなく、夏の全国大会を締め括った。

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