朝明高校・内山キャプテンの笑顔は、チームのため。三重県出身の早実・池山選手が師弟対決を制す|第9回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会 早稲田実業×朝明

全開の笑顔で仲間と向き合い続けた選手がいる。

朝明高校キャプテン、内山陸選手。

「諦めたらあかんで!気持ちで負けんな!」

「笑顔は?こんな負け方したら、後悔するだけやで!」

円陣、更には試合中でさえも、人一倍大きな声を絶やさなかった。

今年のチーム目標は『なんでも笑顔でやろう』。

「そのためにはまず、自分から笑顔にならないとチームが笑顔にならないと思った」とは内山キャプテン。

言葉通り、その顔には常に前向きな笑顔が浮かぶ。

笑顔の力は、プレーへと伝播する。

カップトーナメント1回戦の相手は、大会王者・報徳学園。

それまで無失点を貫いていた報徳学園を相手に、先制トライを決めたのが内山キャプテンだった。

無失点記録を、笑顔のパワーで打ち破る。


「シャー!」と声を上げながら飛び込んだ

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しかしファーストトライ以降は報徳学園に地力の差を見せつけられ、敗戦。結果はカップトーナメント14位に終わった。

冬、花園で目指すはベスト16。

3回戦以上に進出するためには、2回戦で強豪校を破る必要がある。

「差を縮めるために、もっと体力をつける夏にしたい。体を大きくしたいと思います。(内山キャプテン)」

笑顔輝くキャプテンが、チームを強く牽引する。

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報徳学園戦の後、朝明高校は早稲田実業と対戦。

対戦相手の池山昂佑選手は、なんと三重県出身。ラグビースクール時代には、朝明高校監督・保地直人氏が指導していたという。

「将来は早稲田大学へ通いたい、というのが本人の希望でした。その願いを叶えるため、高校探しもお手伝いして。全国の舞台で対戦出来ることが嬉しいです」とは、保地監督。

15人制ではキャプテンを務める早稲田実業・池山選手も、師匠との初めての対戦を喜んだ。

「僕がラグビーを始めるきっかけをくださったのが、保地先生。だからこそ自分の力を全部出しきりたい、と頑張りました。なんとか勝てて良かったです。」

後半5分には池山選手自身がトライを決め、チームを勝利に導く。

まさに、恩返しのトライ。

「次は花園で戦いたいです。」

早稲田実業・池山選手も、朝明・保地監督も、明るく未来を夢見る。

それぞれの想いは、冬へと繋がった。

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