8月24日(水)午後に行われた、大東文化大学 対 筑波大学の一戦。
2週間後に控える関東大学ラグビーの開幕を目前に、菅平で練習試合を行った。
試合レポート
大東文化のキックオフで試合がスタートすると、ダイレクトタッチ。ファーストスクラムは筑波ボールで組まれた。
そのスクラムでFKを獲得したのは筑波。SH高橋佑太朗選手がクイックスタートから大きくゲインすると、敵陣22m付近でペナルティを得る。
PGを選択すれば、落ち着いて沈めたのは15番・髙田賢臣選手。まずは筑波が3点を先制した。
2本目に組まれたスクラムで優位に立ったのは大東文化。ペナルティを得れば、敵陣5mでのラインアウトを獲得した。
同位置でのスクラムへと移行すれば、大東文化の共同主将でありゲームキャプテンを務めた15番・青木拓己選手が「取って帰ろう!」と声を掛ける。
ベンチからも、スクラムトライを意味する「ST!」の声が掛かった。
仲間の声を聞いて、奮起しないわけがない。
スクラムを押すと、No.8リサラ・キシナ・フィナウ選手がボールを持ち出し、フォワードがいくつかポイントを作る。最後は、5番サイモニ・ヴニランギ選手がボールを地面につけた。
5-3、大東文化がこの試合最初のトライを決める。
しかし取られたらすぐに取り返すのが筑波。
深くに蹴り込んだ50:22キックから敵陣5mでのマイボールラインアウトを獲得すると、そのままモールを押し込み2番・肥田晃季選手がトライ。5-10、すぐさま逆転した。
続く得点も筑波。
ブレイクダウンでのペナルティからPGを選択すれば、FB髙田選手が落ち着いて沈める。5-13、リードを広げた。
筑波は続くマイボールスクラムで2本目のFKを獲得すると、クイックタップから素早いリスタートで攻撃を始める。
しかしディフェンスラインが整わない中でも、ボールを奪い返す力強さを見せた大東。
SH稲葉聖馬選手がタックルに入ると、すかさずCTB戸野部謙選手が体を寄せた。完璧なジャッカルを決める。
だが大東文化の攻撃は繋がりきらず、筑波がボールを奪い返すと、敵陣5mで得たスクラムチャンス。
素早く左に展開すれば、13番・松島聡バイスキャプテンがトライを決め20-5と引き離した。
前半を筑波の15点リードで折り返す。
後半に入ると、前半は苦戦した相手ボールスクラムでも優位に立てるようになった大東文化。
スクラムでペナルティを奪えば、再びの選択もスクラム。2連続ペナルティを得れば、No.8リサラ選手がクイックスタートから押し込んでトライを奪った。
ゴールも成功し12-20、大東文化らしいトライで差を縮める。
一方の筑波は、ラインアウトモールからの飛ばしパスでトライを決めるは5番・八木澤龍翔バイスキャプテン。
12-25と寄せ付けない。
取られたら取り返す、後半の両チーム。
お返しとばかりに、大東文化もラインアウトモールからトライを取り切った。
伊藤正乃助選手がボールを地面に付ければ、17-25。差を縮める。
しかし最後突き放したのは、筑波。
ブレイクダウンでペナルティを得ると、ラインアウトからショートサイドで勝負し13番・松島選手が2本目のトライを奪えばノーサイド。
最終スコアは17-32。
後半は同点だったが、前半流れを引き寄せリードを奪った筑波が勝利を収めた。
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