今季2度目の浦和×深谷は、深谷が2連勝|第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会 埼玉県予選・準々決勝

試合概要

令和5年度 第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会 埼玉県予選

【準々決勝】
埼玉県立浦和高等学校×埼玉県立深谷高等学校

【日時】
2023年4月29日(土)11:30キックオフ

【場所】
伊奈学園グラウンド

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試合結果

浦和:紺ジャージ、深谷:水色ジャージ
浦和 5 – 29 深谷

深谷が圧倒した。

攻撃の起点となる12番・飯塚祐真選手を中心に、中盤はバックス陣がグラウンド広くボールを運ぶ。

得点エリアに入ると、フォワードの出番。細かく体を当て好機を演出し、また敵陣深くで得たマイボールラインアウトではしっかりとモールを押し切った。

「自分たちのやりたいアタックができるように準備してきた」と話したのは馬場健太キャプテン。

圧巻は、後半も深い時間帯。自陣22m内まで攻め込まれたが、ブレイクダウンでペナルティを獲得すると、クイックスタートを切ったのは10番・大屋玲穏選手。意表を突いたリスタートで、80m超を駆け抜けた。

「ペナルティをもらったら、クイックで狙っていこうとチームみんなで準備していました。(大屋選手)」

だから、走り出した大屋選手に仲間も驚くことなくついていく。

山田久雄監督は言った。

「あれが、僕たちが一番やりたかった形。僕たちはスペースを攻めることを第一としていますが、空いている所に1人で勝手に攻めることは違います。セイムページ、という言葉をよく使いますが、みんなが一緒のビジョンを見て初めて、空いているスペースに攻めていける。そのためにも、少ない3年生たちが主導してミーティングを重ねてくれました」と喜んだ。

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共通したビジョンを手に入れたその裏には、春の合宿が活きた。

この日、スターティングメンバー15人のうち3年生は4名のみ。ハーフ団も2年生だ。

「若いチームですが、新人戦の時に『新2年生が経験を積めばもっともっと伸びる』という感触を得ていました。(山田監督)」

だからそのためにも、春は合宿を積む。

高崎に出向き、群馬県・明和県央高校、山梨県・日川高校らと合同練習を重ねた。その集大成を確認したのは、栃木県・國學院栃木高校との練習試合。全国ベスト4の文化を持つチームと、体を合わせた。

「深谷高校の先輩たちが築き上げたチームの歴史があるから、國栃も『試合をしよう』と言ってくれる。そういった歴史や繋がりに感謝して、遠征に行こうと生徒たちには話をしました。(山田監督)」

武者修行の中で自分たちのできることも明確になり、少しずつ自信を得ることができたからこその勝利。

深谷が新人戦同じく、浦和に勝利してのベスト4進出を決めた。

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対する浦和は悔しい敗戦。試合後の選手たちは、関東大会出場を逃した悔しさで溢れていた。

「思ったよりも接点、2人目の所でやられてしまった」と話すは山本義明監督。

それでも、強いフォワードが倒れるまで前に出続ける浦和らしいラグビーが取り戻せれば、きっと秋は面白い。

「強いフォワードで、モール含め取り切れるように。そして早い展開力をつけていきたいと思います。(山本監督)」

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