熊谷ラグビー場でのPVに2千人強。SO松田選手コンバージョンゴール成功の度に上がった大歓声

日本時間9月9日に開幕したラグビーワールドカップ 2023フランス大会。日本代表は10日、チリ代表と初戦を戦い、42-12で勝利した。この日の試合出場メンバー23名中10名が所属する埼玉パナソニックワイルドナイツの本拠地・熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市)ではパブリックビューイングが開催され、2,100人の観客が声援を送った。

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試合開始2時間前の午後6時に開場すると、日本代表ジャージーを身に着けた人が次々に集まる。

東京都から来たという岩田さんは、朝9時に家を出発。「初めてラグビーを見たのが、熊谷ラグビー場。思い出の地なので、どこに行くにも一番がここ(熊谷ラグビー場)」と最前列に座った。

試合前後には三宅敬氏(アルカス熊谷HC)山本あやめ氏進行のもと、内田啓介選手(埼玉パナソニックワイルドナイツ)をゲストに迎え、トークショーで盛り上がる。また大会のワールドワイド・パートナーであるアサヒビールからは、オリジナルの応援ハリセンやマフラータオルが配布され、思い思いに掲げた。

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試合は、前半6分にチリ代表の先制トライで幕を開けたが、その僅か2分後には日本代表がゴール前でスペースを作れば5番アマト・ファカタヴァ選手が飛び込む。7-7の同点に追いつくと、徐々に勢いを掴んだ日本。前半3トライ、後半3トライを重ね、ボーナスポイントを奪って見事勝利。勝ち点5を手にした。

日本代表の10番としてフル出場し、プレイスキッカーを担ったのは、埼玉パナソニックワイルドナイツに所属する松田力也選手。コンバージョンゴールが沈む度に、熊谷ラグビー場ではトライ時よりも大きな歓声が沸き上がった。

この試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、先制トライを含む2トライの活躍を見せたアマト・ファカタヴァ選手。大東文化大学時代にスクラムを指導した木川隼吾氏(現・埼玉パナソニックワイルドナイツ スクマムコーチ)は「すごく素直で、言われたことを頑張る子だった。直前の怪我で心配していたのですが、日本代表としてワールドカップに出場し、開幕戦で2トライも決めてくれて嬉しい」と祝福した。

「決勝トーナメントに進むためにも、アマト、そしてワイルドナイツの選手たちには頑張って欲しいです」と残る試合へエールを送る。

また会場にはこの日、今週末から2週連続で埼玉パナソニックワイルドナイツと試合を行うノースカンタベリーのMatt Keaneコーチも訪れる。ニュージーランドではパブや個人宅で友人を招き試合を見ることが主流なため、パブリックビューイングの文化がなく、このような環境は初めてだという。

9月15日(金)には11人制の、22日(金)には15人制の試合がそれぞれ19時に熊谷ラグビー場Aグラウンドでキックオフを迎える。

「立派なスタジアムで試合できることが嬉しい。すごく楽しみにしています!」

入場無料、ラグビーを生観戦してみたくなった方は、金曜夜にぜひ熊谷ラグビー場へ。


写真中央左、ベージュ色のTシャツ姿がMatt Keaneコーチ

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