5年越しに叶えた夢。「大学でもラグビーを続ければ、世界は変わっていく」|成蹊大学ラグビー部2年・橋本泰佑選手

今年、一つの夢を叶えた選手がいる。
成蹊大学ラグビー部2年、橋本泰佑選手。
埼玉県で生まれ育ち、埼玉県の高校でラグビーを始め、ラグビー歴5年目。
高校生の頃夢見た熊谷ラグビー場Aグラウンドの舞台に、この秋立った。
「高校生の頃は、この熊谷ラグビー場Aグラウンドでプレーすることが目標でした。当時は叶えられなかったのですが、大学生になって、こうやって夢を叶えることができて嬉しいです。」
そう話したのは、11月5日の筑波大学戦後。
初めて熊谷ラグビー場Aグラウンドでプレーした直後のことだった。
埼玉県の高校ラグビー全国大会予選では、準々決勝以上から立つことが許される舞台。
高校時代は3年間、たどり着かなかった。
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「僕は高校に入学して、一からラグビーを始めました。高校生の頃は、1回戦・2回戦で負けてしまうようなチームだったので。正直、こういう対抗戦という舞台で、早稲田大学さんや明治さん、帝京さんに慶応さん、筑波さんら強豪チーム、そしてテレビ見るような選手たちと試合ができることは、(高校生の頃)正直想像もしていなかったです。」
素直に、今自身が置かれた状況を捉える。
そして、少し声を震わせながら「夢がある」と続けた。
「高校時代には既に全国で活躍していた選手たちと同じ舞台に立った時に、自分がどれくらい通用するのかな?と高校生の頃思っていました。それを今年は叶えさせてもらった。」
夢は叶った。だが現実は甘くなかった。
この日、筑波大学を相手に7-73で敗れる。
厳しかった。多くの課題を見つけた。シンビンも受けた。
だからこそ、まだ頑張れる伸びしろがあることも知った。
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一つの夢を、時を超えて叶えた一人として。
高校でラグビーを始めた選手たちに、伝えたいことがある。
「高校から始めても、こういう舞台に立つのは可能なこと。高校でうまくいかなくても、大学に入れば、大学で続ければこうやって世界が変わっていくこともある。だから、諦めないで頑張ってほしいです。」
2023年、6試合の対抗戦に出場した。
2度、背番号3を背負った。
今年最後のゲームは、12月17日。
日本体育大学とのAグループ入替戦に、背番号18で、3度目の熊谷ラグビー場Aグラウンドに挑む。
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