川越東、ラストメッセージ「たくさんの仲間が背中を支えてくれた。この縁を生涯大事に」|川越東 19-31 光泉|第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会

試合概要

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会 2回戦

【対戦カード】
川越東高等学校(埼玉・3大会ぶり2回目)19-31 光泉カトリック高等学校(滋賀・5大会連続13回目)

【日時】
2023年12月30日(土)13:15キックオフ

【場所】
花園第1グラウンド

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試合結果

川越東:水色ジャージー、光泉:白ジャージー

川越東 19 – 31 光泉カトリック

先制トライは前半3分。ゴール前で球出しを受けた光泉カトリック1番・田中聖也選手が押し込み、7点を先制する。

対する川越東はその5分後、7番・柴田陽選手の力強い突破から5番・松本青大選手がボールを持ち出しトライ。

7-7、試合を振り出しに戻した。

だが前半17分、光泉カトリックのバックス陣がボールを繋げば、最後は14番・岡本龍弦選手がトライ。

7-12と、光泉カトリックが5点のリードで前半を折り返した。

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後半も先行するは光泉カトリック。

後半1分、10分と連続トライを奪うと、一気にリードを広げる。

川越東は後半15分に4番・小泉諒人選手が、後半27分にはFB南雲優佑選手がトライを決めたが、追いつかず。

FWとバックスが一体となった攻撃で着実にトライを重ねた光泉カトリックが、19-31で勝利を収めた。

埼玉県代表として2度目の花園出場を果たした川越東だったが、目標であった年越しを目前に一歩及ばなかった。

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最後のノーサイド ~川越東

タッチ際での強さを見せた14番・石本瑛選手に、1年間怪我に悩まされながらも花園第1グラウンドで10番をつけ出場した田中大耀選手。

下級生の頃からスターティングメンバーに名を連ねてきた選手たちが、最後の60分間を戦い抜いた。

「1週間前にも怪我をしてしまった」と打ち明けたのは、SO田中選手。

「毎日針に行ったり、病院に行ったり。色んな人に協力してもらいながら、たどりつけた舞台でした。」

怪我を抱えながらも自分を先発に選んでくれた先生、出来うる限りの治療を受けさせるべく様々な病院に連れて行ってくれた両親に感謝したい、と大粒の涙を流した。

「花園に行きたい、と川越東に入学しました。夢の舞台でプレーできて嬉しかったです。」

13番・稲葉逸生選手は国立大学医学部への進学を目指し、受験勉強をしながら過ごした花園だった。

将来は小児科医に、との希望を持つ。
「先天性の病気を持って産まれた子を治せる医者になりたい。」
ラグビーで培った諦めない心を、この先の未来へと活かしていく。

6番・高尾将太キャプテンは言った。

「相手のボールキャリーが強く、自分たちのタックルが甘くなってしまった。そこからゲインを許してしまいました。1回戦ではセットプレーの成功率が100%だったのに、今日は安定しなくて。想定外だったことが、いくつか起こりました。」

1年間、プレーで示し続けたキャプテン。

ビッグゲインを許しそうな所、いち早く戻り体を張った姿は、埼玉王者の主将としてのプライドを見せた。

「初めての花園は緊張しました。でも仲間とプレーするうちに、自分たちのラグビーをもっとしたい、と思うようになった。もちろんミスはありましたが、この第1グラウンドで仲間とラグビーできたことは最高の思い出です。」

初めて、涙を見た。

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一つのチームの終わりを迎えれば、すぐに次のチームの始まりは訪れる。
新チームを託されたのは、2番・鈴木一ノ心選手に11番・水島晟仁選手。
埼玉4冠を果たしたチームのレガシーを受け継ぎ、2年連続ダブルキャプテン制を採用する。
新キャプテンの2人は「寺山・高尾組を超えられるように、頑張っていきます」と決意を示した。
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