2月10日(土)に開幕した、令和5年度 第24回関東高等学校ラグビーフットボール新人大会。
大会2日目となった11日(日)には千葉県・重兵衛スポーツフィールド中台で準々決勝の全4試合が行われ、春の関東ベスト4が決まった。
試合概要
令和5年度 第24回関東高等学校ラグビーフットボール新人大会
【対戦カード】
桐蔭学園高等学校(神奈川県第1代表)69-7 山梨学院高等学校(山梨県第1代表)
【日時】
2024年2月11日(日)10:30キックオフ
【場所】
重兵衛スポーツフィールド中台 陸上競技場
試合展開
「立ち上がりからロースコアに持ち込んで、風上の後半にエリアを取りながら敵陣で試合を進めていこう」というゲームプランを有していた山梨学院。
だからファーストプレーから、近場でボールを動かした。
だが「桐蔭さんには、そんなプランをも簡単に超えてしまうフィジカルとスキルがありました。良い経験をさせてもらいました」と山梨学院・古屋勇紀監督は話した。
ファーストトライは前半6分。
キックオフから敵陣でのプレーを続けた桐蔭学園がターンオーバーに成功すると、最後にボールを持ったのは、この日ゲームキャプテンを務めた15番・古賀龍人選手。
数人に絡まれながらも強引にディフェンダーを引き剥がせば、トライを決めた。
その後も、モールトライにターンオーバーから一気にボールを繋ぎ切ったトライ、ラック横を突いたトライと様々なトライシーンを生み出した桐蔭学園。
圧巻は後半12分。
1番・喜瑛人選手がカウンターラックからビッグゲインを決めると、何人ものサポートプレイヤーたちがノーラックで繋ぎ切り、最後は15番・古賀ゲームキャプテンがグラウンディング。
桐蔭学園らしいトライで、8トライ目を奪った。
一方、前半風下だった山梨学院は、キック力のあるフルバック・篠原悠士選手を最後尾に据えるも蹴らずにボールを持ち込む。
前半、計4度のハイボールキャッチから蹴り返したのは、わずか1度だった。
風上に立った後半でさえ、ボールキャリーが先行する。
試合前は、風上に立ったらキックで陣地を稼ぐプランだったというが「カウンターで桐蔭さんの強いアタックが来る。だったら違う、もっとアグレッシブに攻めの攻撃をしよう」とハーフタイムに計画変更したことを1番・渡邊侑キャプテンは明かした。
試合終わってみれば、69-7。
2番・堂薗尚悟選手のハットトリックを含む計11トライを奪った桐蔭学園が山梨学院に勝利し、第25回 全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会への出場権を手にした。