4年ぶりのパシフィック・チャレンジ優勝へ、若きJAPAN XVが挑む「目標は全勝」

4月10日からサモア・アピアで開催される「ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2024」。

U20日本代表候補を中心とした28名で挑むJAPAN XV(ジャパンフィフティーン)は、3月31日~4日まで千葉県成田市でサモア遠征直前合宿で行っている。

2日(火)には男子15人制日本代表のエディー・ジョーンズHCが視察に訪れ、選手たちを激励した。

※4月5日からのサモア遠征メンバーはこちら

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Pick Up Player・CTB上田倭士

アイルランドで味わった悔しさ

3月28日(木)に行われた、花園近鉄ライナーズとの練習試合終わり。

チームミーティングが開かれると、JAPAN XVとしてサモアに渡るメンバーが発表された。

テレビに映し出された、メンバー一覧。

自分の名を見つけたのはCTB上田倭士選手(帝京大学2年)。

「素直に嬉しいという気持ちでした。」

ホッとした、という気持ちも大きかったという。

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遡ること1年前。高校日本代表として、アイルランドへ渡った。

だが、到着してすぐの強化試合で足首をねんざ。テストマッチ2試合には、出場ならなかった。


アイルランドでの練習時の様子。足首に巻いたテーピングを外し、いつでも試合に出られる状態だとアピールした

U19アイルランド代表との第2戦に惜敗した直後、誓った言葉がある。

「高校日本代表に選ばれたことは嬉しかった。でも試合に出られなかった悔しさがある。大学に行って、トレーニングに励んで、U20日本代表に選ばれるようがんばります。」

そして、覚悟を決めた。

「帝京大学ではAチームに入って、少しでも早く試合に絡みたい。」

帝京大学に入ると、言葉どおり春季大会からスターティングメンバーに名を連ねた。

関東大学ラグビー対抗戦デビューも飾った。

強みにしていたラインブレイクを、さらに伸ばした大学1年目。

帝京大・相馬朋和監督からは「グラウンドの中で、自分の仕事を見つけ続けることができる」との賛辞も得る。

自分の長所はたくさんある、と知った。

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2度目の優勝へ「チームに貢献できるプレーを」

日本は、2020年にパシフィック・チャレンジで初優勝。4年ぶり2度目の優勝を狙っている。

「チームの目標は全勝です。チームに貢献できるプレーをしたい。」

直前合宿でセンターコンビを組んだのは、本橋尭也選手(帝京大学2年)。

ウイングには海老澤琥珀選手(明治大学2年)、竹之下仁吾選手(明治大学2年)が入り、フルバックには矢崎由高選手(早稲田大学2年)がひかえた。

「(本橋)タカヤは帝京で一緒なので、これまでもコミュニケーションを取ってきました。でもそれ以外のメンバーは、違う大学の選手たち。新しいことを吸収できるし、自分からも発信できている。良い関係性が築けています。」

この春、2度目の桜をまとう上田選手。

自身初の、テストマッチへと挑む。

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開催概要

大会名称
ワールドラグビー パシフィック・チャレンジ2024

試合会場
Apia Park (サモア・アピア)

試合日程

①4月10日(水)
マヌマ・サモア 対 JAPAN XV
12:00キックオフ(現地時間 16:00)

②2024年4月15日(月)
フィジー・ウォーリアーズ 対 JAPAN XV
9:15キックオフ(現地時間 13:15)

③2024年4月20日(土)
JAPAN XV 対 トンガA代表
8:15キックオフ(現地時間12:15)

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