4月28日に開幕した、サニックスワールドラグビーユース交流大会2024。
大会2日目には男子15人制で予選リーグ8試合が行われた。
男子15人制・予選リーグ2日目 試合結果
10:00/スタジアム
プールA
トルロ カレッジ(イングランド)17-25 大分東明高等学校(大分)
大分東明高校
激しい雨が降り続け、グラウンドの至る所で水しぶきが上がった一戦。
「今日のコンセプトは、敵陣でずっと戦うことでした」と話すは白田誠明監督。
言葉どおりロングキックを多用しながら、終始テリトリーを優位に進めた。
「プランを守ってくれました」と笑顔を見せる。
ゲームメイク力高く、やりたいラグビーがはっきりと伝わる50分間を過ごした。
好調の要因を問えば「大舞台が、この子たちは好きなんです」と白田監督は笑う。
大舞台が用意されていること。
大舞台の中で、いろんなことを試せること。
フィジーからの留学生を擁する 大分東明にとっては、「365日毎日が国際交流(白田監督)」。得意分野なのだ。
今大会のテーマに、「自分たちのコンセプトをもってゲームメイクすること」を掲げる。
前日のミーティングでは、翌日にどういう軸を持つか白田監督が選手たちに伝え、実際にどう組み立てるかは選手たち自身が話し合っているという。
次戦は、今季の全国選抜王者・大阪桐蔭戦。
どんな50分間を組み立てるか、注目だ。
10:00/フィールドB
プールA
ウィントフック ジムナジウム(ナミビア) 5-50 大阪桐蔭高等学校(大阪)
大阪桐蔭高校
第25回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会で優勝し、今季の日本チャンピオンとして参加している今大会。
「海外のチームは日本と全然違うプレースタイル。どういうアタックをしてくるのか分からないので、どれだけディフェンスにコミットできるか。僕たちが経験値を得るために、ここに来ました」と話すは、名取凛之輔キャプテンだ。
これまでに、イングランド、そしてナミビアチームとの対戦を終え、そのコンタクト強度に海外勢特有の重たさを感じている。
「イングランドのプロップにタックルへ入ったら、足に手が回らなかった。パックできんかったです。モールでも上から被られて、長い腕を掛けられてしまいました。ブレイクダウンの圧も、やっぱりフィジカルの差だな、って」
イングランドのルースヘッドプロップ、ジョシュ・マン選手はU19イングランド代表。世界レベルを、肌で感じた。
これで2連勝。
予選最終日には、同グループで2連勝同士の大分東明と、1位通過を懸けた決戦が行われる。
「僕たちは変わらずにチャレンジャー。大分東明さんに自分たちのラグビーを表現できるように、みんなで声を掛け合って良いウォーミングアップをしたいと思います」
グラウンドに立つ15人全員が同じ方向を向き、体を張り、「50分間フルファイトしたい」と意気込んだ。