13:20/スタジアム
プールA
トルロ カレッジ(イングランド)22-10 ウィントフック ジムナジウム(ナミビア)
13:20/フィールドA
プールA
大阪桐蔭高等学校(大阪)27-7 大分東明高等学校(大分)
大阪桐蔭
「バテるまで楽しむ」が、大阪桐蔭フォワード陣の合言葉だ。
「今年は真面目な子が多いんです。派手な選手がいないので、グラウンドの中で真面目な表現ができる子が多くいます。だから『60分間、バテながらラグビーしよう。バテながら力をつけよう』と伝えています」
そう話すは、綾部正史監督。
ラックでは相手より低く入り、乗り越えていくこと。
ボールを持ち込む時の寝方を一つとっても、次の攻撃の妨げとならないような寝方をすること。
基本的なプレーを真面目に表現できるんです、とつけ加えた。
「それにプラスして、今のラグビーはハードワークしないといけない。だから『バテよう』に繋がります」
「1人のFWとして、FWのチームにいきたかった」と大阪桐蔭の門をくぐったのは、4番・廣岡凜太郎選手。
「僕たちはFWからラグビーを作るチーム。体を張って、バテるまで楽しんでいます」と笑顔を見せる。
大阪桐蔭は、今季最初の全国大会で優勝を果たした。
これまでの1ヵ月間をチャンピオンチームとして過ごしてきたが、変わったことは何もない。「いつもどおり」と廣岡選手は話す。
変わらない強さを見出す一方で、ラグビー面では成長を続ける。
今大会ではフィジカルの強いチームとの3試合を戦い抜き「接点が強くなった」ことを感じ取る。
「バテるまで楽しめています(廣岡選手)」
廣岡選手について、綾部監督は「強いキャリーをしてくれる。経験値を上げていったら、面白い選手になると思う」と話す
大阪では現在、大阪高等学校総合体育大会ラグビーフットボールの大会期間中。
綾部監督は「怪我のないよう、登録メンバー30名それぞれに良い経験を積ませたい」とメンバー編成を心掛ける。
今は、自分たちのラグビーにこだわりを持たせながら、メンバー層を厚くする時間。
日本勢初の世界一を目指し、3日にはサウスランド ボーイズ ハイスクール(ニュージーランド)と対戦する。
大分東明
この日、ゲームキャプテンを務めたのはNo.8尾形仁選手。
バイスキャプテンとFWリーダーを兼任する。
試合中、何度も仲間に声を掛け、何度も仲間の背に手を当てた。
そのコミュニケーション力がひと際目に入ったが、しかし白田誠明監督は笑いながら「もっとコミュニケーションが取れたらいいな」と話し掛ける。
自身も笑いながら「口下手なんです」と言った。
プレーは一級品。
いつでも強い。いつでも頼りになる。いつでも、ボールを前に運んでくれる。
「僕は口が上手くないので、プレーで、背中で示したい」と気合いを入れる。
長崎県出身の尾形選手は、小学1年生の時にラグビーを始めた。
中学生の頃には様々な高校へ練習見学に出向いたというが「大分東明が一番楽しく練習できた」と入学を決意。
「みんな上手いし、フィジー人も強い。毎回の練習がバチバチで楽しいです」と笑顔を見せる。
大会3日目にチャレンジした相手は、春の日本王者。
1トライは奪ったが、やっぱり壁は高かった。
「フィジカル、規律、スキル。全ての局面で負けたな、と思いました」
全国選抜大会を終えてからの1ヵ月間、チーム全員で激しい練習を積み重ねてきた。
だが、まだ足りないと知った。
日本一を超えるためには、もっとバチバチが必要。
「いかに練習で全力を出し切れるか」と更なるレベルアップの必要性を認識した。
「まだまだ僕自身も、チームも足りない。日本一のチームと対戦して、負けて、悔しいです」
力を入れてきたスクラム。大事なシーンで押し負け、流れを作れなかったことが悔しかった。
大分東明は予選リーグを2位通過。
3日には御所実業と対戦する。